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登録日:2015/11/07 Sat 07 45 37 更新日:2024/06/15 Sat 08 52 22NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 2001年 30秒 t=√g/2s お猪口 こだま兼嗣 アニメ アニメ映画 カウントダウン タワーリング・インフェルノ ダイ・ハード バンジージャンプ パーティー マスタング 倉木麻衣 劇場版 危険なイメチェン 古内一成 名探偵コナン 名探偵コナン劇場版項目 外車 多摩 天国へのカウントダウン 富士山 小五郎知人喪失シリーズ 少年探偵団 映画 暗算 東宝 火災 灰原哀 爆弾 狙撃 自殺阻止 西多摩市 超高層ビル 高層ビル 黒の組織 脱出不可能! 危険な罠の時間を止めろ。 監督:こだま兼嗣 脚本:古内一成 主題歌:倉木麻衣「always」 『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』とは、劇場版『名探偵コナン』シリーズの第5作目のタイトルである。2001年4月21日公開で上映時間は100分。興行収入は29億円。 【概要】 コナンの宿敵である黒の組織が初登場し、同時に組織のメンバーだった灰原にスポットが当たっている作品。 また、過去の劇場版では目立った活躍がなかった少年探偵団が、終盤では大活躍を見せる初の作品でもある。 また劇場版『コナン』のサブタイトルは「○○の××」という命名法則になっているが、2024年時点で唯一本作のみ「天国へのカウントダウン」である。 時系列では『時計じかけの摩天楼』の後、かつ『お金で買えない友情』より前と思われる。 主題歌の『always』は、後にアニメ版エンディングにも採用されたため、特に印象に残っている人も多いかもしれない。 なお、以前から兆候は見られていたが、今回を期に各キャラクターに所謂“劇場版補正”がかかるようになり、本作ではコナンや蘭が派手なアクションを見せている。 公開から15年後の2016年には漫画化された(全2巻)。 【音楽】 前作と同じくサスペンス色が強めだが、同時にスケール感のある楽曲が多い。 また物語にガッツリと組織が絡むため、その名もズバリ『ジンのテーマ』という組織用の楽曲群が作られている(*1)。 ただし映画では使われなかった楽曲が非常に多く、サントラを聴いてると「こんな曲流れたっけ?」となることも多い(*2)。 TVへの解禁は『雪の夜の恐怖伝説(前編)』からで、前作の楽曲の解禁から半年強での解禁であった。 このためかデビュー後しばらくは前作の楽曲と共に聴く機会がかなり多かった。 その後レギュラー的に定着した楽曲もそこそこあり、特に『小五郎の推理』はリニューアル前後を問わず非常によく使われている。 以下、ネタバレにご注意ください。 【ストーリー】 コナンたち少年探偵団と阿笠はキャンプからの帰り道、西多摩市に新設されたツインタワービルを訪れる。 そこでビルの所有者である常盤美緒からの招待を受けた蘭たちと鉢合わせし、彼女たちと一緒に内部を見学させてもらえる事に。 最上階からの絶景を楽しんでいる中、コナンは黒のポルシェが正面玄関前に停まっている事を知り、それはジンの車だと確信し急いで正面玄関に戻る。 だがそこに着く頃にはもうその車は走り去ってしまっており、組織が一体何を企んでいるのかコナンの中に疑問が湧き上がる。 数日後、ツインタワービルの一室で市議の大木岩松が殺害される事件が発生。 現場からは割れたお猪口が見つかり、目暮は大木と面識があったコナンたちを招集して意見を伺う。 コナンたち少年探偵団も独自に捜査を開始し、関係者を訪問していくが、原佳明の自宅を訪ねた時に彼の遺体を発見。 その現場からも割れたお猪口が発見された事から、警察はこれを犯人のメッセージと考えて捜査を行う。 その一方で、灰原は夜中に不審な行動をとるようになり、コナンと阿笠も気にかけるようになる。 灰原が組織に寝返った可能性もあったが、後にそれは思い過ごしだった事が発覚。しかし、灰原のその行動が原因で、灰原がツインタワービルのオープンパーティーに出席する事がジンにばれてしまい……! 翌日、オープンパーティーは予定通り行われる事となり、コナンたちもそれに出席する。 何事もなくパーティーは進行していくが、そこで第3の事件が発生。主催者の美緒が舞台上で殺害されてしまう。だが今回はいつもと違い、傷1つないお猪口が舞台上に置かれていた。 小五郎は美緒が殺された仕掛けを見抜き、犯人を指摘。しかしコナンは舞台上で真珠の玉を見つけて本当のトリックを見破り、同時に真犯人の動機並びに事件の真相にも気づく。 だがその後、ビルの電気室とコンピューター室が爆破される事件が発生。 炎と煙から逃れるために一同は避難を開始するが、その先で組織の卑劣な罠が次々と牙を剥く。 逃げ場を失い絶体絶命の危機に瀕したコナンと蘭。その時に蘭がとった行動は……? 【事件関係者】 ※本作では、如月峰水以外の容疑者の名前をレギュラー声優陣の名前から拝借している。 常磐美緒(ときわ みお) CV 藤田淑子 常盤財閥の令嬢でIT企業「TOKIWA」の社長。36歳。名前の由来は緒方賢一から。 米花大学の出身で小五郎の後輩にあたり、その縁で彼を特別に完成前のビルへ招待していた。 ビルのオーナーでもある彼女は建設のために大木に協力を仰ぎ、そのために彼には頭が上がらないでいる。 現在はB塔最上階に住んでいたため、最有力容疑者となっていた。 警察の要請を無視してオープンパーティーを開催するが、如月の絵を紹介する時にピアノ線をネックレスに引っ掛けられ、絵が下がるのと同時に首を吊る事となってしまい、第3の被害者として殺害される。 原佳明(はら よしあき) CV 橋本晃一 「TOKIWA」の専務でプログラマー。32歳。名前の由来は林原めぐみ、山崎和佳奈、神谷明から。 子供好きないい人で、会ってすぐの探偵団とも仲良くなる。 甘いもの好きであり、職場でもついチョコレートをつまみ食いしている。 それでもプログラマーとしては優秀で、現在は新作ゲームの作成を手がけているらしく、少年探偵団に子供目線の意見を求めた事も。 双宝町に住んでおりそこに探偵団を招待したが、そこで何者かに射殺され、現場にお猪口が残されていた事から第2の被害者だと警察は考えた。 ケーキを切り分けていた時に襲われたようで、手には銀のナイフを握っていた。 後の捜査で彼のパソコンのデータが全て消されていた事が判明する。 沢口ちなみ(さわぐち -) CV 久川綾 美緒の秘書。29歳。名前の由来は塩沢兼人、山口勝平、高山みなみから。 招待を受けた小五郎と付き添いのコナンたちを案内する。 落ち着いた印象の女性だがそそっかしいところもあり、原からは「彼女は猪年生まれで猪突猛進な面がある」と冗談で言われていた。 父親は新聞記者だが、彼女が大学4年の時に過労死している。 現場に残されていたお猪口から、それを「猪年で名前に「口」の字が含まれており、身を引き裂くような思いを表現するために割った」と解釈した小五郎に犯人だと疑われてしまうが……? 大木岩松(おおき いわまつ) CV 渡部猛 西多摩市市議会議員。55歳。名前の由来は大谷育江、高木渉、岩居由希子、松井菜桜子から。 昼間から酒の匂いをプンプンさせている酔っ払いオヤジ。風間曰く「下品なオッサン」。 市議会議員ではあるものの実際は市長より力を持っており、市の条例を強引に改正してツインタワービルの建設を強力に後押しする。 第1の被害者で、B塔67階のスイートルームに宿泊していた時に襲われ、刺殺される。 現場には割れたお猪口の他に、不自然な形に切れた血痕がクローゼットの扉に残されていた。 風間英彦(かざま ひでひこ) CV 小杉十郎太 建築家。42歳。名前の由来は茶風林と井上和彦から。 ツインタワービルの設計を手がけており、そのためにビルのオープンまであさひ野の仕事場に留まっている。 実は『時計じかけの摩天楼』に登場した建築家・森谷帝二の弟子だが、芸術家タイプの森谷とは違って技術屋タイプ。建築に対するこだわりもほとんどなく、今回手がけたツインタワービルも左右非対称である。 「森谷のように自分の建築物を爆破したりはしない」と冗談めかしていたが、あの事件で少なからず煽りを受けて仕事が減少したのではというファンの推察がある。 だが今回のビルに関しては、「B塔からも富士山を見えるようにしたかったが地盤の関係で断念した」と少しばかり悔いが残る建造物となったようだ。 怖そうな印象を受けるが仕事場に押しかけた探偵団にも気さくに対応し、一人息子が恋しくなり寝ていると分かっていながらもつい電話をしてしまうという親バカぶりを話していた。この会話がきっかけで、コナンは夜な夜な灰原がある人物に電話を掛けているのではないかと考える。 如月峰水(きさらぎ ほうすい) CV 永井一郎 日本画家。60歳。 富士山の絵で有名な巨匠で、30年以上に渡って数々の作品を世に送り出している。 美緒の日本画の先生でもあるが、彼女が絵を買い占めて高く売ったため、現在は険悪な関係になっている。 数年前に仕事場を兼ねた自宅をあさひ野の小高い丘に建てており、現在は1人で住んでいる。 子供に厳しく、事件を追っていると称して訪れた探偵団を「子供が警察の真似事をするんじゃない!!」と一喝する。御尤もである。 だが訪ねてきた彼らを門前払いせずに招き入れ話だけは聞いてやったり、その後手土産に一人ひとりに似顔絵を描いて持たせたりするなど、それほど気難しい人物でもないようである。 コナンたちと会っていたほぼ同時刻に原が殺害されていたため容疑者から外れた。 年寄り扱いされる事を嫌っており、エレベーターに乗らず、階段で避難している。 キャラクター原案は原作者の青山剛昌氏が担当した。また、声優を担当した永井一郎氏も青山氏の推薦である。 ちなみに永井氏はのちに園子の伯父である鈴木次郎吉を演じる事となる。 過去には『図書館殺人事件』で津川秀治を担当している。 【レギュラー陣】 江戸川コナン/工藤新一 ご存知主人公。 事件の裏で動く組織を気にしつつ、灰原の様子も気にかける。 今回からアクションが本格化し、以降もそれが定着していく事となる。 毛利蘭 ご存知蘭姉ちゃん。 光彦や歩美に恋愛相談をされ、親身になって乗ってあげる。 中盤で、ビルから脱出する際にとったスーパーアクションは必見。「映画みたいに上手く行くか分からないけど……」と言っていたが、多分参考にした映画は『ダイ・ハード』。 10年後のシミュレーションでは顔は映し出されていないが、小五郎によると若いころの妃英理にそっくりだとのことである。 灰原哀 ご存知哀ちゃん。今作の第一のヒロイン。 夜中にどこかに電話をしていたところを元太や阿笠に目撃され、不審に思われる。 実はかけていた先は、明美が密かに借りていた部屋。寂しくなった時などに数秒足らずの姉の声を聞きたくなった際、つい電話をかけていたらしい……(原作では明美が死んだ後、部屋は組織により証拠隠滅のため残されていないとされているが、前述の通り明美が組織の目を盗んで借りていた部屋であったため、難を逃れていたものと思われる)。 しかし、その最後の電話の内容をジンに知られてしまい、知らないうちに彼らに狙われる。 電話の不審さから当時の予告編ではジンに「任務を完了したわ」と電話で言うカットがあるがそのような場面は本編にはない。いわゆる嘘予告。 宮野志保としての姿はイメージカットのみで、特に園子が髪型を灰原そっくりにして現れた際にコナンが重ねた姿として『黒の組織との再会』での杯戸シティホテルの清掃員のつなぎに犯人追跡メガネをかけた姿が映されていた(*3)。 毛利小五郎 ご存知迷探偵。 パーティーの余興に行われた30秒当てゲームで偶然ピタリ賞を出し、高級外車「マスタング・コンパーチブル」をゲット。 これでレンタカー生活に終止符が打たれた。かと思いきや……? 阿笠博士 ご存知天才発明家。 今回は追跡眼鏡に赤外線望遠機能を搭載。この設定は後に原作へ逆輸入される。 ビルから逃げる際、コナンにある人物をマークするよう指示されるが、途中で見失う。 10年後シミュレーターでは全く変化がなかったため、他の諸々の理由も併せて一時は黒幕疑惑が囁かれることに。 ちなみに、この頃から灰原に栄養管理をされていることが判明する。 吉田歩美 ご存知純真小学生。今作の第二のヒロイン。 冒頭の30秒当てゲームでは見事ピタリを出したがパーティーの余興では外してしまう。 コナンが側にいなかったからのようだが、これが後に重要な意味を持つように。 10年後シミュレーターでは中々の美人高校生となっている。 小嶋元太 ご存知探偵団団長。 米粒1つでも残すとバチが当たると普段から母ちゃんにうるさく言われているらしい。 ラストではこの言葉の通りの男気を見せる。 30秒当てゲームでは冒頭では59秒、パーティでは12秒とものすごい秒数外していた。 「壊れてるんじゃないかこれ?」「それは元太君の方ですよwww」 円谷光彦 ご存知天才小学生。 歩美と灰原を同時に好きになった事で真剣に悩んでおり、その悩みを蘭に打ち明ける。 彼もまたラストで男を見せる。 鈴木園子 ご存知蘭の親友。 10年後を予想した自分の写真が思っていたよりオバ……大人びていたため、イメチェンして髪型を灰原そっくりにする。 この事が災いし、ジンに人違いで殺されそうになるが、コナンの咄嗟の機転でその危機は脱した。 園子姉ちゃん、パンツ丸見え!! 上記の髪型は、園子が漫画本編に初登場した時にアシスタントが「こいつが宮野明美の妹か!」と誤解したのが元ネタであり、その少し前の『奇妙な人捜し殺人事件』でシルエットのみであるが志保も登場していた。 目暮十三 ご存知警部殿。 美緒にパーティーを延期するよう要請するが断られてしまい、仕方なくビルの駐車場で白鳥たちと待機していた。 爆破事件が起きた時は的確な避難指示を出すが、組織の妨害で思うようにいかなかった。 白鳥任三郎 ご存知御曹司警部。 「お猪口はおっちょこちょいを指しているのでは?」という話題になった時に、それなら小五郎が一番怪しいと悪いジョークを言った。 本作と何かと関わりのある『時計じかけの摩天楼』で小五郎に犯人と疑われた事への意趣返しだろうか。 今回から塩沢兼人氏の後任として、井上和彦氏が彼の声を担当している(*4)。 余談だが、井上氏が前作の『瞳の中の暗殺者』で、さらに前々作の『世紀末の魔術師』では美緒役の藤田淑子氏の両名がゲストキャラを演じていた為、過去の劇場版の出演経験者が今作では2人いることになる。 高木渉 千葉和伸 ご存知高木君と千葉君。 今回は目立った活躍はない。 トメさん アニメオリジナルキャラの鑑識さん。 原が殺害された部屋でお猪口の欠片を全て回収するが、その破片に血が付着していない事にコナンは疑問を抱く。 本作が漫画化された為、原作キャラではないトメさんも漫画に登場した。 ジン 組織のメンバー。 灰原がパーティーに参加する事を知り、ツインタワービル内のとあるデータを物理的に消去する目的も兼ねてあちこちに罠を仕掛ける。 今回灰原を真似てウェーブを掛けた園子を灰原と勘違いして狙撃したため、一部で話題にされる。(通称 “別ジン” もしくは ”ドジン”事件) まあ少々情けない姿ではあったが、あの遠距離に加えて標的がエレベーターで移動していたことも踏まえると、狙撃スキルだけに目を向ければ凄まじい腕前だったと言える。 ウォッカ 組織のメンバー。 ジンの命令で連絡橋やヘリポートに仕掛けた爆弾を作動させ、徐々に逃げ道を奪っていく。 宮野明美 灰原の姉。 組織に秘密でとあるマンションの一室を借りていたが、組織にその場所を突き止められてしまう。 今回は音声のみの登場で、顔が初登場するのは後年の『黒鉄の魚影』まで持ち越し。 【その他】 塚本元(つかもと はじめ) CV 菅原淳一 ツインタワービルの保安主任。51歳。 ビルの各階で爆発が起きた事を風間に報告。 火災が発生していたのですぐに避難するようにと指示をしていた。 母親 CV 百々麻子 パーティーに出席していた赤ちゃん連れの女性。 赤ちゃんをあやすために会場を離れた別の階にいたが、それが原因で逃げ遅れてしまう。 後にエレベーターを待っていた時に探偵団と遭遇し、彼らに場所を替わってもらったおかげで無事避難できた。 消防隊員たち 燃え盛るツインタワービルに突入し、人命救助と鎮火に奮闘する。 【余談】 今回登場したゲストキャラのひとりは、劇場版オリジナルの組織メンバーの第1号である。2024年現在、劇場版オリジナルの組織のメンバーは数人が登場しているが、原作に影響を及ぼす為、必ず命を落とすまたは生死不明になるのがお約束となっている。 常磐美緒の父親の名前は「金成」で、名前の元ネタはことわざの「時は金なり」だが、後に原作では組織のある人物がこれをアナグラムにした名前を名乗って活動している事が判明している。 レギュラー陣の10年後の容姿は、2009年に制作されたOVA作品の『10年後の異邦人』でも描かれている。その容姿はアニメスタッフが作成しそれを青山先生がチェックする流れになり、元太・光彦・園子・阿笠は一発OKだったが、歩美だけはなかなかOKが出ず、最終的には「未来の歩美は俺が原画描きます」と当初の予定には無かった青山氏の原画シーンとなった。 クライマックスの車での脱出シーンについて、「普通なら飛び出す前にガラスを割っておくものでは?」という意見もある。確かに予めガラスを割っていないと、ぶつかった衝撃で車の速度は落ち、ガラスの破片で怪我をするかもしれない。それでもそうしなかったのは、子供の力だけでは高層ビルで使われている強化ガラスが割れなかったか(*5)、単に見栄えの問題だと思われる。 本作は劇場版で初めて犯人が推理後に自殺をしようとした作品で、本編やアニオリと同様にこの展開を扱う場合はコナンや別のキャラが阻止するのがお約束となっている。しかし、今回の犯人のように服毒自殺しようとするパターンは非常に少なく、『特別編』の『飛行船にかけた願い』に登場した組織のメンバー・アラックのように、本編においては歯に毒を隠すという手段は一度も扱っていない。この方法だとコナン達でも予測不能で且つ阻止する事も難しいと思われる為、毒を使用する場合は今回のような展開しか扱っていない。 劇場版の命名法則は『〜の◯』となっているところ、「◯」に入る語がカタカナ表記だったのは本作が初めて。 追記・修正は、物体が20メートル落下するまでにかかる時間を求めてからお願いします。 Prev:4th『瞳の中の暗殺者』 Next:6th『ベイカー街の亡霊』 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 犯人の動機に関してはあの叫びと演出が深く印象づいたな。ああいうの好きだわ俺。 -- 名無しさん (2015-11-07 11 21 47) 米粒ひとつでも残したらバチが当たるってな! -- 名無しさん (2015-11-07 11 28 58) ヘルメットがなければ即死だった -- 名無しさん (2015-11-07 12 11 44) ラストの30秒のところ、途中で哀ちゃんのあれこれあったのに、歩ちゃんは気を取られることなくカウント続けてたのがすごかったな。 -- 名無しさん (2015-11-07 12 43 48) ゼロ!!!!!! -- 名無しさん (2015-11-07 13 00 04) これとストライカーは探偵団ファンには必見だよね。 -- 名無しさん (2015-11-07 13 10 23) この会社絶対やばいよね 本社ビルの爆破、重要なデータの全消失、社長の死、おまけにわいろの可能性もあるし相当傾くよね -- 名無しさん (2015-11-07 13 41 56) ある意味一番ヤバイのは歩美ちゃん。普段よりドキドキした鼓動で30が測れるってことは、その時の鼓動は心拍数60だろう。普段どんだけ低いんだよ -- 名無しさん (2015-11-07 13 44 28) 知り合いが殺されたのにおっちゃんが覚醒しなかった、やっぱり彼女にも何かやましいことがあったからだろうか。 -- 名無しさん (2015-11-07 15 06 30) 車が飛び出す距離の計算が印象に残る -- 名無しさん (2015-11-07 15 12 41) マイカーがあっても探偵事務所の立地的には置き場所困りそうだよねぇ・・・・・ -- 名無しさん (2015-11-07 16 05 04) ぶっちゃけ爺さんが何もしなくともビル自体はぶっ潰れてたわけで・・・あわれ; -- 名無しさん (2015-11-07 21 03 58) 大抵劇場版の犯人は最後悪あがきで実力行使に出る奴が多い中で素直に引き下がった珍しい例。(銀翼もそうだったが犯人の意図しない参事が起こってしまった) -- 名無しさん (2015-11-07 23 36 25) 劇場版で一番好き。コナンが探偵団救出に行く時の高揚感は今でも覚えてる -- 名無しさん (2015-11-08 03 01 23) 元組織からの脱走者「宮野志保」が少年探偵団の一員「灰原哀」として覚醒(?)した記念すべき作品だと認識してる -- 名無しさん (2015-11-08 09 09 52) 歩美が「コナンは蘭が好きだから、蘭からコナンに『新一がいるから諦めて』って言ってあげて」って蘭に相談するシーン、それだけ歩美はコナンのことよく見てるんだよな。 -- 名無しさん (2015-11-08 09 27 33) ある意味「少年探偵団VS黒の組織」を描いた唯一の作品か。 -- 名無しさん (2015-11-08 13 05 57) 蘭がコナンを抱えて飛び降りる場面で「ダイ・ハード」思い出した。 -- 名無しさん (2015-11-08 13 19 34) 水没した車ってまた使えるようにするのにどんだけ金かかるんだろ -- 名無しさん (2015-11-08 14 13 20) ↑2 まんま「ダイ・ハード」が元ネタだって、10周年の映画ムックで青山先生が答えてる。 -- 名無しさん (2015-11-08 15 11 17) 元太の漢っぷり・・・・やっぱり親父譲りか・・・・(この時はまだ登場してないが) -- 名無しさん (2015-11-08 15 23 01) 耳かきしてもらいながら見ていたら「園子姉ちゃん、パンツ丸見え」のシーンが流れて「え、ウソ」って姉ちゃんに鼓膜を破られた……ジーンズだろ、チャックでも空いていたのか -- 名無しさん (2015-11-08 16 06 37) [ -- 名無しさん (2015-11-08 16 15 48) [ -- 名無しさん (2015-11-08 16 16 01) 「10年後の自分の老けた面なんて見たくない」とか言って唯一スルーしたおっちゃんが凄い。 -- 名無しさん (2015-11-08 16 17 28) ↑4園子はミニスカで蘭がジーンズだよ -- 名無しさん (2015-11-08 17 59 06) 「灰原さんの席はここにある」って小学生ならではの励ましだよねぇ(事情を知らないのもあるが) -- 名無しさん (2015-11-08 19 09 57) 原って板倉とコネクションでもあったんだろうか。だとしたらベルモットとも知り合いだということに… -- 名無しさん (2015-11-13 18 19 49) 探偵団大活躍で好きだわ -- 名無しさん (2015-11-13 19 46 18) 車は爆発の勢い利用してやっとなのにターボスケボーはエンジンだけで、しかもほぼ平行に飛び切ったよな。凄すぎね -- 名無しさん (2015-11-13 20 06 55) 犯人、津川館長と同じ声だ -- 名無しさん (2015-11-15 02 20 07) 動機で最初「え?」と思ったがそれで食ってる人間からしたら大変な問題だよね・・・・・ -- 名無しさん (2015-11-15 13 07 59) ↑ライフワーク、ということらしいから画家としてメシのタネにするかどうかは分からなかったけども、販売する絵を作成途中に製作妨害されたとなれば動機自体はそんなにイカれてないか?(どの道殺人という手段を取る時点で爺さんの一生はアウト、獄中死もあり得るだろうけど) -- 名無しさん (2015-11-15 13 51 54) 元太は灰原をお姫様抱っこした数少ない男 -- 名無しさん (2015-11-15 14 34 53) あそこで誰か1人でも欠けてたら、全員生還できなかった・・・・・ -- 名無しさん (2015-11-15 15 06 27) ↑5忘れたけど永井さんアニメ別エピソードでで本当に波平にそっくりな犯人役やってたと思う -- 名無しさん (2015-11-15 15 12 24) マスタングだけに水に浸かると使えない -- 名無しさん (2015-11-15 18 28 59) 逆探知プログラム・・・・結構番号表示されてたけどあそこまでわかれば後はカンでいけるんじゃない? -- 名無しさん (2015-11-15 19 13 53) 今の世じゃホントに一瞬だからな。会話を引き延ばす理由は犯人の情報を少しでも多く集めるのが目的 -- 名無しさん (2015-11-21 15 40 52) 今度はこの映画が漫画化か -- 名無しさん (2016-03-15 20 03 16) ツインタワービルは結局あの後どうなったんだろうか -- 名無しさん (2016-03-31 20 50 27) 前回の映画で犯人役だった人が近作から白鳥警部になってる。ドジンでばっかり有名だけど何気に凄まじい狙撃能力だとは思うのだが。普段はチョイ役(下手すりゃ足手まとい)な探偵団に全員活躍の場面があるのがこの映画の良い所。反面おっちゃんが完全にギャグ要因だけどw -- 名無しさん (2016-04-18 05 52 45) 別ジンじゃなかったら、「あんな何百メートルも離れた所からエレベーターで降りる相手狙うなんて流石ジンの兄貴ですぜ!」になってたろうにww -- 名無しさん (2016-05-06 02 50 06) モブの消防士がかっこいい映画。あんな感じで少人数で火元に突入する、特殊部隊たいな人達は何て呼ぶんだろうか? -- 名無しさん (2016-05-07 07 45 31) 犯人に「仕事場から見える富士山が遮られてしまったからしばらく一室貸して」って言えるぐらいの厚かましさがあればな・・・。自分で言っててもそれはそれでおかしいとはおもうけど、殺人に手を染めるよりは・・・。 -- 名無しさん (2016-05-12 16 45 07) ↑あのじいさんが住んでた山からの構図の方が距離的にもベストだったからそれじゃダメだったという可能性。どっちにしろ同情は全くできねえけど。あのじいさん自体はそういう所も含めて悪役としては良キャラだけどさ -- 名無しさん (2016-05-12 17 28 12) ↑第1作同様芸術家のプライドが引き起こした事件だったな・・・ -- 名無しさん (2016-05-12 19 12 10) ↑2確かに芸術家キャラだからありうるかもね。また別の話だけど、本当に仕事場からの景色がベストだったとすると、体力的な事情があった事と、ちゃんとした手続きを踏んで手に入れた土地だったとはいえ、地元の人の中には「富士山が一番綺麗に見える場所を独占した」って疎んでる人も何人かいたかも? -- 名無しさん (2016-05-12 22 01 44) この時の嘘予告の嘘っぷりはトンデモなかった -- 名無しさん (2016-05-21 00 03 09) 灰原「任務は完了したわ」←そんな台詞でてきません。 -- 名無しさん (2016-05-21 00 24 47) 探偵団好きの俺にとっては一番好きな映画 蘭ねえちゃんのバンジーのシーンで、窓と窓の間で降下が止まったらどうしようと、見るたびにビクビクする -- 名無しさん (2016-06-07 23 24 59) 普通に考えたら、富士山を真っ二つにされたことより、絵や掛け軸を汚い金儲けに利用されたことのほうが問題だわな。先が長くないと悟っていたからか怖いものなしになってしまったのかもしれないけどさ -- 名無しさん (2016-06-13 19 55 23) 歩美は心拍数120で二回で一秒と数えてるのだと考えれば -- 名無しさん (2016-07-15 17 18 07) 芸術家ゆえの高いプライドがもたらした事件。ぶっ飛んだ動機ってよくいわれるけど嫌いじゃない -- 名無しさん (2016-07-15 17 26 23) あの状況下で、平常心の心拍数と同じというコナンの鬼メンタル。 -- 名無しさん (2016-08-06 16 29 46) 犯人だったけど割とマトモな津川館長 -- 名無しさん (2016-11-05 02 10 57) 藤田さんの役柄は、2年前の世紀末の魔術師だと犯人(スコーピオン)でカウントダウンでは被害者… -- 名無しさん (2017-05-04 13 05 26) 「市の条例を強引に改正させてまでビル建設を推し進めた」これが事実としたら如月先生背はまだ同情できそうだけどね……コナンが止めていなかったら自殺していたし -- 名無しさん (2017-05-04 13 24 56) 蘭と灰原のダブルヒロインの両方に見せ場がある映画 叩かれがちな新一キチ化した蘭じゃなくではなく、主人公の帰りを待つ不安でいっぱいだけど、年下だと(認識している)コナンの前で強い部分を見せる、好感が持てる形で蘭というキャラを扱ってくれたことが嬉しい -- 名無しさん (2017-05-04 20 07 07) 消防の観点で見て、教訓や課題の多い事件やったな。 -- 名無し (2017-09-24 23 41 47) 西多摩市の前市長が事故を起こさなければ、議員が権力を傘にやりたい放題するのは避けられてたかもね、新一は自分が解決した事件の因果がブーメランで戻ってきたと感じてたんだろうか -- 名無し (2018-04-21 12 15 30) コナンと灰原の10年後がエラーになった原因は結局、『単なる偶然』で終わりなのかね -- 名無しさん (2018-06-11 16 20 04) 犯人の動機は芸術家云々よりも「老い先短い老人から生き甲斐を奪った」ってのがしっくりくる。しかし被害者の女…絵を買い占めたり、賄賂使ってまであの立地に建てたり、贈り物のネックレスに意味深なセリフ遺してたり、爺さんに惚れてたって裏設定ありそう。 -- 名無しさん (2018-08-18 22 13 08) パニック状態で、灰原も死を覚悟してたりして、ヤバい状態なのに、コナン以外の要因が無ければ、心拍数正常値叩き出せる歩美ちゃんはバケモノだと思うの -- 名無しさん (2018-09-15 01 52 28) じいさんのあの終始不機嫌そうな態度も犯人って考えるとわかるな。 -- 名無しさん (2018-09-15 08 06 59) どう考えても常盤美緒の死因は絞殺じゃなくて首の骨折れた事だと思う。というかよくネックレス壊れなかったな -- 名無しさん (2018-11-29 07 20 01) 『漆黒の特急』で灰原が死んだと思い込んだジン。生きてるとわかったら、後が怖い。 -- 名無しさん (2019-01-17 09 36 28) 10年後顔予測マシンのエラーがAPTX4869の効果に起因しているとすれば、原さんを情報源としてコナン・灰原の正体に迫っていたかも知れない。つまりそうなる前に原さんと彼に関するデータを全部消したジンはマジでコナン側の救世主 -- 名無しさん (2019-03-27 13 06 13) 今回の犯人も紛れもない殺人者だが、映画においては1作目の森谷帝二、2作目の沢木公平、3作目の浦思青蘭、4作目の風戸京介とは違い目的のために無関係な人間を巻き添えにしようとしたりはしなかった初めての犯人だったりする。 -- 名無しさん (2019-03-27 14 02 15) 犯人にマジで同情できる。仕事場で使うところにあんなん、しかも弟子に造られたらそりゃ恨まれるわ。 -- 名無し (2019-05-16 02 11 55) 財閥の令嬢とはいえ若くして社長やってるから米花大学って優秀なんだろうか、おっちゃんの母校っていうと普通に感じるけど -- 名無しさん (2019-06-22 17 32 21) ↑帝丹高校が帝丹大学の系列っぽいこと考えると、なかなか難しい関係性なんだよね…… -- 名無しさん (2019-06-22 18 00 21) この映画以降、少年探偵団の出番が増えた。 -- 名無しさん (2020-01-27 23 00 54) 子供が警察の真似事をするなって完璧な正論じゃないか -- 名無しさん (2020-03-22 22 11 26) 犯人の動機見ると、古畑のキムタクの爆弾回のと似てる気がするけど、こっちはあっちと違って、関わった人間だけを殺したわけだからな。 -- 名無しさん (2020-05-19 15 44 20) ↑如月峰水は爆破までは考えてなかったから似てないと思う -- 名無しさん (2020-05-19 16 13 12) 探偵団って今一番コナンに近しい存在だけど小1という最弱設定のせいで活躍させづらいというジレンマ -- 名無しさん (2020-07-14 09 59 28) 波平さんの声優が共演してる -- 名無しさん (2020-11-30 01 40 10) 組織が初めて関わった映画で出てくる企業が「常盤(TOKIWA)財閥」なのは何の因果か。この時にラムの「TOKIWA KANENARI」ネタを考えてる説も出てるがさすがに20年近く昔だし偶然だろうとは思う。 -- 名無しさん (2021-01-03 13 06 57) 犯人は探偵団への対応見ると根は良い人なんだろうなってわかる -- 名無しさん (2021-01-03 13 11 36) 景観問題は現実でもあるからなあ -- 名無しさん (2021-01-30 20 51 02) 年老いた日本画家でわざわざ土地ごと買ってアトリエ構えたっていう事情を考えれば、「富士山が見えなくなったから殺した」なんて笑い者にはできないわ -- 名無しさん (2021-02-14 12 04 44) 師弟なんだから事前に「私はこの場所で絵を描くのが好きなんだ」って言っておけばね・・・ -- 名無しさん (2021-02-14 12 09 27) ↑むしろ嫌がらせかなにかでわざとビル建てたまである。絵の転売でもめてたみたいだし。 -- 名無しさん (2021-02-20 20 22 41) この頃の哀ちゃんはツンツンしてたなあ…そう考えると今の哀ちゃんは本当に丸くなった…どっちも可愛いが今の少年探偵団のオカンになってる哀ちゃんのが好きかも -- 名無しさん (2021-04-23 21 20 41) ↑初期の灰原は生き急いでる感が強かったからねー…バスジャックのあたりから丸くなり始めたんだったかな -- 名無しさん (2021-04-23 22 53 48) 犯人の如月さんからしたら殺す予定の人物が何者かに銃で殺されてたり、ビルが爆破されたりしてるしマジで訳分らんかっただろうな -- 名無しさん (2021-04-25 02 23 36) ↑そもそも事件の事でコナン達が訪ねてきた時内心ビクッっとしてたのではないだろうか、やろうと思えば口封じもできたのに絵まで描いてあげて返すあたり本当は優しい人だったのに・・・ -- 名無しさん (2021-04-25 07 21 33) 原さんも組織の立場は知らんが善人寄りの人間っぽかったなあ -- 名無しさん (2021-04-29 21 00 13) ↑子供好きとか素っぽいのにどういう経緯で組織と繋がったんだか -- 名無しさん (2021-05-04 16 15 50) 一般人である犯人に犯行を利用されるジン それでいいのか -- 名無しさん (2021-05-09 17 29 04) ↑まあ自分の犯行を、連続殺人の動機を持つ誰かの物と警察に思ってもらえるなら、むしろ好都合なんじゃないか?もっとも如月さんが捕まってお猪口のアリバイトリックについて白状した以上は状況が振り出しに戻るけど。 -- 名無しさん (2021-05-11 15 59 03) 哀ちゃん助けに真っ先に飛び出したのが今までそんなに絡んでこなかった元太ってのがいい -- 名無しさん (2021-05-11 16 03 15) 峰水先生が描いてあげた少年探偵団メンバーの似顔絵はかなりの値打ちものになるんじゃないだろうか。二人殺して刑務所行きになればもう作品は残せないだろうし。 -- 名無しさん (2021-07-01 19 39 49) 事実上の遺作ってわけか -- 名無しさん (2021-07-01 20 06 15) 脇田に先駆けて「時は金なり」由来の名前が何気に出てるんだな。第三の被害者の常磐美緒の父親の名前が常磐金成(ときわかねなり)とまんまだったり。 -- 名無しさん (2021-07-29 18 02 50) 下手すれば①師匠の絵を買い占めて転売→②それを賄賂に条例改正ゴリ押し→③アトリエの景観を損なう位置にわざと建設 っていう中々のクソムーブしてる女 -- 名無しさん (2021-08-09 15 38 01) ブローチを買った買わないの下りで師匠が機嫌を損ねてるし、師匠と愛人関係だったのが原さんに乗り換えたのかもなあ… -- 名無しさん (2021-08-12 00 49 57) まさか最近になって園子は髪型変えない方がいいということを思い知らされるとは -- 名無しさん (2021-10-27 09 32 13) 賄賂で法改正させてまでタワーを作った美緒、大木は当然としてプログラマーの原を殺すのならタワーの設計をした風間も殺されそうなもんだけど…専務という点が責任を重く扱われたか? -- 名無しさん (2022-02-26 15 46 36) 蘭姉ちゃんの10年後の顔が描かれなかったの、見たかったから残念だったけどすごいセンス良い演出だと思った -- 名無しさん (2022-04-11 19 55 20) 余談で「普通なら飛び出す前にガラスを割っておくものでは?」とあるけど、2~3階下のガラスをあらかじめ割っておく方法ってある?仮にあったとしても、あの状況でそんな猶予はない気がするけど -- 名無しさん (2022-07-12 09 32 52) ↑コナンと蘭のバンジーじゃなく、クライマックスの車での脱出の事なんじゃないですか?書き方が紛らわしいから勘違いするのも無理はないけど。 -- 名無しさん (2022-07-12 09 43 27) 常盤金成が死を偽装したRUMで本名のアナグラムとして脇田を名乗ってる説好き。そんなわけないけど、「常盤財閥は黒の組織のフロント企業の一つで、原さんはその関係で組織入りした」って言われたら筋が通ってるような気がする。 -- 名無しさん (2022-08-14 14 47 07) 記念すべき黒の組織関連の初映画。ジンの兄貴のドジっ子関連の始まりでもある。 -- 名無しさん (2023-02-09 18 32 59) 本作は後半にツインタワーが炎上する話だが、劇場公開から4ヶ月後、あのアメリカ同時多発テロ事件という本作を連想しそうな出来事が起きちゃったけど、当時は本作のVHS・DVDは延期にはならなかったのかな? 当時のスタッフらは驚愕したのでしょうね。 -- 名無しさん (2023-03-30 20 43 24) 常磐美緒がタワー建てた理由、師匠への異常な敬愛説、正直好きなやつ -- 名無しさん (2023-06-10 18 09 34) 今回の登場人物みんなコナンのレギュラー声優陣からとってたのね。黒鉄の魚影が出るまでは黒の組織関連でも屈指の好きな映画。 -- 名無しさん (2023-06-10 18 58 40) 光彦って親が教師だから米粒残すなって厳しく躾けられてそうだけどそうでもないのね -- 名無しさん (2023-07-06 17 43 31) コメントならまだ仕方ないけど、何で本文中にコナンと関係無い他作品のネタバレを堂々と書くのか。ちょうどもうすぐ見ようとしてた作品だっただけに困りましたわ -- 名無しさん (2023-07-06 19 00 13) アクションシーン全部すごかった。 -- 名無しさん (2023-07-06 20 10 38) トメさん逆輸入されなかった。 -- 名無しさん (2024-06-07 21 09 56) 他の推理作品のネタバレを記事中でするのはやめてクレメンス😭 -- 名無しさん (2024-06-07 21 18 52) 停電で真っ暗になる最新施設。何故か蓄電池内蔵型非常照明が頑なに設置されないコナン世界。誘導灯にはあるのに -- 名無しさん (2024-06-10 17 57 48) マンション建設が国立市だったなら最終的に常磐さんらは悲劇に見舞われずに済んだかもしれない。てかかなり後になってリアル世界でコナンっぽい出来事が起きてしまうのがまたね(流石に犯罪絡みの事は起きなかったが) -- 名無しさん (2024-06-12 00 57 04) ↑国立積水ハウス問題で真っ先にこれを連想したw -- 名無しさん (2024-06-15 08 50 10) 選挙活動を玩具にする両津勘吉も実際にやってしまう輩が出てきたし、本当に現実がフィクションの後を追っている現代… -- 名無しさん (2024-06-15 08 52 22) 名前 コメント
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2017年06月15日22時10分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 リル(神威)2 Donald-2nd-R 10 スピード 1 1 金田一 事件簿 南無妙法蓮華経 22 攻防強化 1 0 ディニゴ・フローレス 柑橘類の人 15 能力重視 1 0 怪傑播磨王 龍徳 30 守備重視 1 0 第21775回D-BR杯がスタートです!前回優勝したのはリル(神威)2です!果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? リル(神威)2の攻撃!(命中率95%/会心率5%)リル(神威)2「ポップンワールドの危機なのだーーーーーー」怪傑播磨王に1のダメージをあたえた!! 怪傑播磨王「播磨を荒らすでない!」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 22 , ディニゴ・フローレス 15 , 怪傑播磨王 29 ) ディニゴ・フローレスの攻撃!(命中率46%/会心率5%)ディニゴ・フローレス「やあリル(神威)2、この僕を攻略しに来たのかい?んじゃこっちは騙し討ちで……」 リル(神威)2は素早くかわした。リル(神威)2「回避」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 22 , ディニゴ・フローレス 15 , 怪傑播磨王 29 ) 怪傑播磨王の攻撃!(命中率81%/会心率5%)怪傑播磨王「播磨の帝王播磨王!」ディニゴ・フローレスに3のダメージをあたえた!! ディニゴ・フローレス「なるほど、それが君の戦略なんだね……」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 22 , ディニゴ・フローレス 12 , 怪傑播磨王 29 ) 金田一 事件簿の攻撃!(命中率75%/会心率5%)金田一 事件簿「暗黒大魔王 コミケ3日目の帰り 回していくか 芸術は爆発だ 光が丘 ワニ」ディニゴ・フローレスに7のダメージをあたえた!! ディニゴ・フローレス「なるほど、それが君の戦略なんだね……」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 22 , ディニゴ・フローレス 5 , 怪傑播磨王 29 ) リル(神威)2の攻撃!(命中率95%/会心率10%)リル(神威)2、連続攻撃!!!リル(神威)2「ポップンワールドの危機なのだーーーーーー」金田一 事件簿に1のダメージをあたえた!!金田一 事件簿に1のダメージをあたえた!! 金田一 事件簿「回していくか 暗黒大魔王 光が丘ワニ ログイン師匠 やらないか 暑いぞ 熊谷」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 20 , ディニゴ・フローレス 5 , 怪傑播磨王 29 ) ディニゴ・フローレスの攻撃!(命中率50%/会心率12%)ディニゴ・フローレス「やあリル(神威)2、この僕を攻略しに来たのかい?んじゃこっちは騙し討ちで……」 リル(神威)2は素早くかわした。リル(神威)2「回避」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 20 , ディニゴ・フローレス 5 , 怪傑播磨王 29 ) 怪傑播磨王の攻撃!(命中率85%/会心率7%)怪傑播磨王「播磨の帝王播磨王!」ディニゴ・フローレスに4のダメージをあたえた!! ディニゴ・フローレス「なるほど、それが君の戦略なんだね……」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 20 , ディニゴ・フローレス 1 , 怪傑播磨王 29 ) 金田一 事件簿の攻撃!(命中率90%/会心率8%)金田一 事件簿「暗黒大魔王 コミケ3日目の帰り 回していくか 芸術は爆発だ 光が丘 ワニ」 怪傑播磨王はギリギリかわした。怪傑播磨王「神戸は播磨ではない!(※一部地域を除く)」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 20 , ディニゴ・フローレス 1 , 怪傑播磨王 29 ) リル(神威)2の攻撃!(命中率95%/会心率18%)リル(神威)2「ポップンワールドの危機なのだーーーーーー」怪傑播磨王に2のダメージをあたえた!! 怪傑播磨王「播磨を荒らすでない!」 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 20 , ディニゴ・フローレス 1 , 怪傑播磨王 27 ) ディニゴ・フローレスの攻撃!(命中率95%/会心率40%)ディニゴ・フローレス、会心の一撃!!!ディニゴ・フローレス「さあ、君に取って置きの切り札を見せてあげるよ!雪!月!風!花ーッ!!」怪傑播磨王に43のダメージをあたえた!! 残り体力( リル(神威)2 10 , 金田一 事件簿 20 , ディニゴ・フローレス 1 , 怪傑播磨王 -16 )怪傑播磨王のLIFEは0になった!怪傑播磨王はやられた・・・怪傑播磨王「ああ播磨の国が・・・ああ播磨の国が・・・ああ播磨の国が・・・」 金田一 事件簿の攻撃!(命中率36%/会心率11%)金田一 事件簿「暗黒大魔王 コミケ3日目の帰り 回していくか 芸術は爆発だ 光が丘 ワニ」リル(神威)2に14のダメージをあたえた!! 残り体力( リル(神威)2 -4 , 金田一 事件簿 20 , ディニゴ・フローレス 1 )リル(神威)2のLIFEは0になった!リル(神威)2はやられた・・・リル(神威)2「とりあえず、僕のやられ様は阿保ということで...金田一 事件簿さんに一抜けされた」 ディニゴ・フローレスの攻撃!(命中率95%/会心率48%)ディニゴ・フローレス、会心の一撃!!!ディニゴ・フローレス「さあ、君に取って置きの切り札を見せてあげるよ!雪!月!風!花ーッ!!」金田一 事件簿に43のダメージをあたえた!! 残り体力( 金田一 事件簿 -23 , ディニゴ・フローレス 1 )金田一 事件簿のLIFEは0になった!金田一 事件簿はやられた・・・「回していくか 暗黒大魔王 光が丘ワニ ログイン師匠 できるかな やるんだよ」勝ち残ったのはディニゴ・フローレスです!ディニゴ・フローレスが見事にD-BR杯を制覇しました!ディニゴ・フローレス「まあそんなに悔しがるなよ。また次の機会で僕に勝てるよう頑張ればいい話さ」 これまでデ杯へ挑む度に数々の苦難を経験したディニゴさんでしたが、 ついに今回のデ杯で念願の初優勝を飾ることが出来ました。 まあとりあえず、この調子でリッカさんも彼を追う形で頑張ってほしいものです。 by柑橘類の人
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能力効果 名前 効果 江戸川コナン 自分の精神力を12%回復する 金田一一 自分の精神力を10%回復する デビル教団員 2人使用時 自分の精神力を30%回復する 名前 効果 高槻涼 自分の体力を10%回復する ネギ・スプリングフィールド 自分の体力を15%回復する 2人使用時 自分の体力を30%回復する 名前 効果 犬夜叉 自分の気力を6%あげる 南樹 自分の気力を4%あげる 2人使用時 自分の気力を50%あげる 名前 効果 幕之内一歩 自分の攻撃力を5%上げる 矢吹丈 自分の攻撃力を10%上げる 2人使用時 自分の攻撃力を30%上げる 名前 効果 墨村良守 自分の友情を8上げる ナツ・ドラグニル 自分の友情を15上げる 2人使用時 自分の友情を50上げる 防御特性 名前 効果 金剛晄 体力攻撃を30%軽減する 白浜兼一 体力攻撃を20%軽減する 伊達直人 体力攻撃を25%軽減する 殺生丸 レザ・ボア・ドッグスメンバー 2人使用時 体力攻撃を100%軽減する 名前 効果 明石薫 精神力攻撃を25%軽減する 綾崎ハヤテ 精神力攻撃を35%軽減する 糸色望 精神力攻撃を20%軽減する 成原成行 婢妖 2人使用時 精神力攻撃を100%軽減する
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2000年夏改編・地上波基本番組表(2/15作成) ここでは約7年前の夏改編後の基本タイムテーブルを紹介しています。 現在の編成状態と比較してみて下さい。 ただ、当時は良く知らないので、 抜けている枠やローカル枠等もありますので ご了承下さい。 また、本来なら対象である特撮作品及びNHK、衛星波は 対象外とさせていただきます。 ※があるのは本局同時放送枠です。 朝 月曜日 07 30 TVQ しましまとらのしまじろう※ 水曜日 07 30 TVQ マジック・スクール・バスⅡ(7/5~?) 金曜日 05 25 KBC ムーぽん 10 25 FBS それいけ!アンパンマン 土曜日 07 00 TVQ ポケットモンスターアンコール 07 30 RKB モンスターファーム~伝説への道~※ 07 30 TVQ 遊戯王デュエルモンスターズ 08 00 TVQ サイボーグクロちゃん※ 日曜日 07 00 KBC ニャニがニャンだーニャンダーかめん※ 08 30 KBC おジャ魔女どれみ#※ 09 00 TNC デジモンアドベンチャー02※ 09 30 TVQ ぐるぐるタウンはなまるくん※ 夕方-夜 月曜日~木曜日 16 25帯 TNC ちびまる子ちゃん(再) 月曜日 18 00 TVQ 六門天外モンコレナイト※ 18 30 TVQ ビックリマン2000※ 19 00 FBS 金田一少年の事件簿※ 19 30 FBS 名探偵コナン※ 火曜日 18 00 TVQ ドキドキ伝説・魔法陣グルグル※ 18 30 TVQ 幻想魔伝・最遊記※ 水曜日 18 00 TVQ タイムボカン2000・怪盗きらめきマン※ 18 30 TVQ トランスフォーマー・カーロボット※ 19 00 TNC ワンピース※ 22 28 TVQ ラブひな※ 木曜日 18 00 TVQ キョロちゃん※ 19 00 TVQ ポケットモンスター※ 金曜日 16 00 KBC 幽遊白書 18 00 TVQ メダロット※ 18 30 TVQ ドンキーコング※ 19 00 KBC ドラえもん※ 19 30 KBC クレヨンしんちゃん※ 土曜日 17 30 RKB ゾイド 18 28 KBC マシュランボー※ 18 30 TNC ハンター×ハンター※ 日曜日 18 00 TNC ちびまる子ちゃん※ 18 30 TNC サザエさん※ 19 00 TNC こちら葛飾区亀有公園前派出所※ 19 30 TNC GTO※ 深夜 水曜日 25 20 FBS 陽だまりの樹
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登録日:2009/06/27 Sat 19 30 42 更新日:2024/05/01 Wed 12 10 17NEW! 所要時間:約 35 分で読めます ▽タグ一覧 エゴイスト カリスマ キバヤシのお気に入り サイコキラー サイコパス サディスト シスコン? シリアルキラー スカーレット・ローゼス スピンオフ主役 ゼウス タレ目 ダークヒーロー ナルシスト ハイスペック マザコン マジシャン マジック マネージャー メガネ ライバル ラスボス ワイン 中二病 人形劇 傲慢 兄 利己的 加害者にして被害者 地獄の傀儡師 変質者 大道芸人 天才 宿敵 小渕沢英成 小野健一 巳月七生 悪の美学 悪趣味 愉快犯 成宮寛貴 所要時間30分以上の項目 手品師 残忍なイケメン 殺人鬼 毒親育ち 永遠の中二病 牧師 犯罪コーディネーター 犯罪者 犯罪芸術家 狂人 狡猾 異常者 白髪 目的の為なら手段を選ばない男 眼鏡 知能犯 秀央高校 第三の主人公 義父との不和 自信過剰 自己中 芸術 薔薇 藤井尚之 謎が多い 赤尾一葉 逃亡系ラスボス 遠山遙治 都津根毬夫 金田一少年の事件簿 金田一少年登場人物項目 金目 阪口大助 驚異的連続殺人犯 高遠遙一 鬼畜眼鏡 黒幕 黒瓜鬼門 ……だって、つまらないでしょ? ただ殺すだけじゃ! 完成されたマジックさながらの、美しく、謎と怪奇に満ちた芸術犯罪を演じ上げ、 並み居る観客たちをあっと言わせてみたかったんです…… ──そう!! マジシャンとしてね!! 『金田一少年の事件簿』の登場人物の一人。本作における代表的な悪役にして最大の宿敵。 アニメ・小野健一 / 阪口大助(少年時代) ドラマ版・藤井尚之(2001年 テレビドラマ第3シリーズ) 成宮寛貴(2014年『獄門塾殺人事件』、テレビドラマ第4シリーズ『Neo』) 高遠少年の事件簿PV・下川部吉昭 (以下ネタバレ注意) ◆目次 【概要】 【関連人物】 【関与した事件について】 【作者からの言及】 【概要】 シリーズで最も登場回数の多い犯罪者。 通称は「地獄の傀儡師」。この通り名は最初は本人が名乗っていただけだったが、今や世間でも浸透している。 天才マジシャン・近宮玲子の実の息子。 年齢は23歳(明記はされていないが、18歳の誕生日が5年前だったということから逆算) 体重は50kg(ドラマでは53kg)と成人男性としてはかなり華奢 口癖は「Good(グッド) Luck(ラック)!」。 血のように赤い薔薇をこよなく愛好しており、これは彼のトレードマークにもなっている。 初登場は『魔術列車殺人事件』 そして同事件の真犯人。 当初は奇術師の一座「幻想魔術団」のマネージャーで、眼鏡をかけた気弱な青年を演じていたが、金田一一に真相を見破られると眼鏡を外し、その冷酷な本性を現した。 これを機に平時の一人称も「僕」から「私」へと変わる。 かつて生き別れの母に、息子であると同時に一流のマジシャンとしても認めてもらうために海外で修業に精を出していたある日、母の死を知り目的を見失ってしまう。 後日、母の弟子たちのマジックを見た際、それが彼女が作ったマジックの盗用であることに気づき、母は彼らによって殺されたのだという真相を確信。 母を殺した弟子たちに復讐を誓うが、「ただ殺すだけではつまらない」との動機から多くの観客や警察を巻き込むなどして芸術犯罪を計画した。 同事件内で、四人のターゲットのうち三人を殺害するが、残る一人を殺せぬまま金田一らに真相を暴かれ、意味深な言葉を残し逮捕される。 最後の一人を無理にでも殺そうとしなかった理由は、近宮から奪ったトリックノートの最後に書かれていた「燃えさかる岩からの脱出マジック」は盗用への制裁として仕込まれていたデストラップであり、それを実行したマジシャンが確実に死んでしまうことを連行中に見抜いていたためだった。 その目論見通り、最後のターゲットは上述の脱出マジックを我が物顔で披露したがために、生きたまま炎に包まれ焼死。こうして高遠は「最後のトリは母に譲る」という形で復讐を完遂したのだった。 その直後に旭川留置場の独房から脱獄し消息を絶つ。 『魔術列車殺人事件』においては、殺害したターゲットたちに同情の余地が薄かったとはいえ、真相解明時に暴かれた冷酷な本性やこれ以後も続いていく犯行の数々からもわかるように、単なる復讐者とは全く異質な行動原理によって犯罪を行っている。 感情をむき出しにすることはなく、いつも不敵な笑みを浮かべ、紳士的な口調でクールに振舞いつつ、淡々と冷酷で残忍な行為を繰り返している。 明智の言葉通り、その気質は天性の犯罪者そのものと言える。 脱獄後は、「犯罪芸術家」を自称しており、犯罪(殺人)コーディネーター(プランナー)として他人の犯行に手を貸して(*1)芸術犯罪を実現するため、自分を負かした金田一の前に幾度となく現れる。 その際は金田一を確実に巻き込むためか、金田一自身や金田一の周囲の人間を利用して彼が現場に来るよう仕向けるのがパターン。 「名探偵…わざわざ連れて来る必要ある…?」 基本的に動機なき殺人は好まず、復讐にしろ制裁にしろ口封じにしろ障害の排除にしろ、まったく無関係の人間に無意味に被害を与えることはないが、例外もある(後述の『黒魔術殺人事件』参照のこと)。 ただし、手を貸した人間(事件の実行犯)が何らかのミスをして、それによって金田一や明智にトリックを見破られてしまった場合(本人曰く"芸術を台無しにした"場合)、本人がその場で死を以て犯人を制裁する(*2)。 が、最近では謎解きの場に居合わせないケースも増えてきたため、制裁そのものをしない事例も増えている。 というか現時点では『獄門塾殺人事件』以降、彼は犯人への制裁をしていない。 また、自分を犯罪者と知りながら手を貸してくれた人間にはそれなりに紳士的で義理堅いらしく、ある事件で高遠の協力者が命を落とした際には事件の犯人への制裁を決意した(詳細は後述)。 金田一と明智にとっては生涯の宿敵と言える存在で、金田一が「ジッチャンの名」ではなく、「自分自身の誇り」にかけて打ち破ると誓った唯一の人物。 後の事件でかけるものが「ジッチャンの名」に戻っているのは秘密だ! 高遠の方でも、金田一との関係について、「平行線」「光と闇の双子」(*3)などと喩えており、決して相容れることのない宿敵としているのだが、ごく稀に共闘することがある。 あくまで彼は探偵ではないので純粋な推理力では一歩譲るものの、犯罪者やマジシャンならではの視点で様々な事実を見抜くことも少なくない。 しかも意外なことに、該当する事件で犯人が自殺を図ろうとした時にそれを止めたのは金田一ではなく高遠だったりする。 それに関連して、自分で決めた「約束」は大抵は守る性格で、『露西亜人形殺人事件』では一との賭けに負けて約束通り犯人の命を助け(しかも自殺を阻止した)、『薔薇十字館殺人事件』では当初の一との約束通り妹の生存(ただし殺人犯として逮捕)を見届けた後、警察に出頭した。約束の穴を突いてすぐ脱獄したが ちなみに『魔術列車』ではその推理力を危険視して一の命を狙ったことがあるが、以降の事件では一を好敵手と認めたためか命を狙ったことはない。 ただし『金田一少年の決死行』では、敗北を認めさせるために彼を殺人犯に仕立て上げるというえげつないことをやったり、『黒魔術殺人事件』ではたとえ真相を見抜けたとしても彼にとって辛い結末になる様に計画を作り上げたりと、一への並々ならぬ悪意がうかがえる様なことをしている。 他のエピソードにおいても一の親しい知人を何かしらの形で巻き込むように画策することが多い。 宿敵・一の最大のパートナーである七瀬美雪に関しては、一とともに何度も事件に巻き込んでいること(*4)と、『薔薇十字館』で皆に対して「金田一君のパートナー的存在」「(一と合わせて)高校生探偵コンビ」と紹介していることから、一にとっての最大のパートナーであり、彼にとって極めて大事な存在であることは認識している模様。 ただし、彼女が一に同行して事件の舞台に来ることについては何とも思っていない、というか全く眼中に無いようで、今までに関わった事件において、彼女に何らかの危害を加えたり、そうなるような計画を犯人に授けたことは一度もない。(*5) 『亡霊校舎の殺人』では、去り際に「お二人とも、グッドラック」と言い残すが、この「二人」とはどう考えても一と明智としか思えず、美雪(と剣持)の存在は完全に無視している様子である。 『蟻地獄壕殺人事件』では、一とともに美雪も呼ばれるよう仕組んでいるが、ただ呼び寄せただけで、何かするでもなく、その扱いはギャラリーと同じである。 まるで、「どうせ呼ばなくても一について来るだろうから、それなら最初から一緒に呼んでやれ」という、一と美雪で1セットといったような扱いをしているようにも思える。 おそらく、一や明智と違い、自分にとって何の因縁もない相手であること、また、彼らのようにずば抜けた推理力と強い意思で自分に対抗しようとするのではなく、第三者の視点で見た『気づき』によって一にちょっとしたヒントを与える程度の役割であることも、少なからず影響しているのではないだろうか。 (おそらく彼にとって佐木竜二(アニメ版では竜太)や村上草太も彼女同様の第三者であるため、剣持・明智・玲香・二三の時と異なり全く危害を加えていない。直接的に危害を加えれば、さすがに一が黙っていないと考えているのかもしれないが) …と思われていたが、『鬼戸・墓獅子伝説殺人事件』ではとうとう彼女の小学校時代の親友・星宮つむぎを犯人に仕立てたことが描かれていた(*6)。 なお、美雪側は彼女の性分故か高遠に対しても大抵は「高遠さん」と敬称を付けて呼ぶ他、会話時の受け答えも敬語で行っており、『薔薇十字館』での二人の息ぴったりな協力態勢を見て「微妙に似た者同士」と感想を述べている。 その上気が合いすぎる(ように見えてしまっていた)せいか、後に明智の部下となった幸村真之助にすらも高遠と同類扱いされる羽目になり、 一は彼から「自分が事件を次々と解決しているかのように見せかけるために犯罪を起こし続ける凶悪な連続殺人犯」だと本気で疑われてしまったことも。 まああれだけ行く先々で事件が起きていたらそう思いたくなるのも分からなくはない。 海外暮らしが長かった影響もあってか語学に堪能で、少なくとも英語、イタリア語、中国語(広東語)を話せるのは確実という明智警視も感嘆する程の教養と、怪盗紳士にも引けを取らない変装技術を併せ持つ、ある意味チートキャラ。 更に格闘術にも秀でており、銃剣や棒などの武器で攻撃してきた相手も容易く制圧することが出来る他、刃物や拳銃にダーツといった様々な凶器の扱いにも手慣れている。 加えてITスキルもそれなりの物らしく、自分の手駒となる素質を持つ人間を探す際にコンピューターウイルスを利用したこともある。 何人もの人間を煽動して犯罪へと駆り立てていることからもうかがえる通り、甘言を用いて他者を懐柔せしめる卓越した話術もまた彼の武器の一つ。カウンセラーに扮して少年院に赴いた際には、当初は全く馴れ合う意思など無かったという受刑者の元少年から重大な頼み事を託されるほどまでに信用を得ることに成功し、そのまま自身の計画に利用している。 また、スピンオフ作品も含めて原作内で彼が殺傷及び殺人教唆をした人数、及び拘置所から脱獄した回数をリストアップすると、(※『金田一37歳の事件簿』でのことについては詳細が判明するまで未集計) 自らの手による殺害人数…8人(*7) 自らの手で殺害しようとしたが、未遂に終わった人数・・・3人(内1人は金田一。前述の左近寺も本来計画の途中で逮捕されなければ自身の手で殺す予定であったので、彼を入れるなら4人) 彼の殺人教唆を受けた犯人の人数・・・10人 その殺人教唆によって殺害された人数・・・24人 その殺人教唆によって殺害のターゲットにされたが、生き残った人数・・・3人(内1人は明智。なお高遠が今まで策を授けた実行犯の中の一人は自身の死を計画の最終目標としつつも、金田一の推理によって阻止されたため仮にそれを含めるなら4人となる) 拘置所から脱走した回数・・・3回 となる。 (アニメやドラマでは、細部が異なったり、未放送回などがあるため、これらの数値が前後している) あと強制猥褻や詐欺行為、そしてストーカー行為も何回かしている。 尚、冥王星同様、相手を脅迫して無理矢理殺人を実行させるマネは一切していないが、前述のように殺人プランに因縁のある一や明智等を陥れるための計画を織り込んだり、一を苦しめる為だけにわざわざ平穏に暮らしている善良な人物を復讐に駆り立たせる場合もある。 また、明智が塾講師として潜入捜査中に事件を調べながら会話をしている時、以前に高遠が黒幕であった事件における実行犯の動機として復讐以外にも「金、利権、妬み」といった本編中に高遠が教唆した事件では見られなかった動機も挙げていることや 「犯罪ガイドマップ」、そして『歌島リゾート殺人事件』で明らかになった事実なども考えると、作中で描かれなかっただけで他にも多くの人が高遠によって被害を受けているものと思われる。 実は犯罪の完成度自体はそれほど高いわけではなく、彼より完成度の高い犯罪を達成した人物自体は結構いる。 というか完全犯罪を狙っている割には、ところどころが綱渡りだったりお粗末だったりするトリックが大半(本人は「計画は完璧だった」と一貫して言い続けているが)。 更に言えば、高遠が己の手もしくは他者の手を介して起こした10件の事件の内、殺害予定の人物が二人以上いたのは8件だが、その中で予定されていたターゲットを全員殺害することに成功したのは『獄門塾殺人事件』『剣持警部の殺人』『亡霊校舎の殺人』『鬼戸・墓獅子伝説殺人事件』の4件しか無い。(*8) これは彼がいわゆる「劇場型犯罪」を好み、合理性よりも意外性のあるトリックを選ぶためにこうなるという見方もある。 しかし、彼の最大の武器は犯罪の完成度ではなく、冷酷無比な人格と、短期間で金田一と明智を苦戦させるほどのいくつもの計画犯罪を練り上げる頭脳、そして何より母に認めてもらうために鍛え上げたマジシャンとしての実力である。 これらを駆使し、ありとあらゆる手段を講じて芸術犯罪を企画立案し、宿敵と認めた金田一に対して執拗にぶつけてくるのだ。 また、自分が黒幕であることを見抜かれた場合もその頭脳とマジックで自分が被るであろう被害を想定・回避するなど、アフターケアにも尋常でないほど力を入れていたりする。 彼より完成度の高い犯罪をなしえた者たちが揃いも揃って、最後に致命的なミスを犯したりアクシデントに見舞われたりして命を一気に縮めたのとは対照的である。 一つ一つの事件の犯人としては強敵とは言えないが、数多の事件を思いついて実行できる残忍さと頭脳、可能な限り自身が直接的なダメージを受けないように立ち回る異常なまでに優れた危機回避能力、犯行や逃亡時に発揮される一流マジシャンとしての側面から、作中最強犯罪者であることは確かなのだ。 その上後述のように剣持や明智、玲香や二三などの一と親しい人間全般にも様々な形で酷い仕打ちを浴びせており、そういった点でも間違いなく一を作中で最も精神的に苦しめた敵だと言える。 一方で一と利害が一致して手を組むと、冷静な振る舞いと優れた知識により一の謎解きを助ける形となり、マジシャンとしての技量を活かした意外性のある立ち回りで犯人の追及に貢献する。 ちなみに「劇場型犯罪」を好むイメージに反し、見立て等の「死体の装飾」についてはさほど拘りは持っていないらしい。 現在彼が主導した事件で見立てがあったのは10話中4話しかなく、そのうち見立てが後付けだったケースと殺害手段その物が見立てになっていたケースを除くと、最初から計画の一環として死体の装飾を行っていたのはわずか2話のみと意外なほどに少ない。 しかもその2話のうち1話はトリックの痕跡を装飾という形でまとめたに過ぎない。 同じく「芸術的な殺人」に拘っていた『異人館村殺人事件』の犯人とはこの点が大きく異なる。 なお、逃亡中の仮の姿としてピエロのマスクを付けた大道芸人となって子供達にマリオネットを使った人形劇(おそらく自分と一の対決を元にしたもの)や手品や紙芝居などを見せていることがある。 劇中では殆ど披露されないが、マジシャンであるためかマリオネットの扱いも非常に上手く、『魔術列車』では「生きたマリオネット」なる演目の奇術を、直前に殺害した相手に代わって舞台上で実演して見せている。 このご時世では神出鬼没で身元不詳の大道芸人など傍から見たらやたらと目立つ不審人物であるが、あまりにも飛び抜けて目立ち過ぎるので逆に怪しくないと思われているのかもしれない。 大道芸人として振舞っているときは子供のハートを鷲掴みにする正統派マジシャンであり、子供からの人気も高い。 警察も手こずる凶悪犯罪者になりつつ、かつて志したマジシャンという夢もしっかりと叶えているあたりは優秀。 彼のマジックは逃亡時にも十二分に活かされており、警察に囲まれても大人しく手錠をかけられたように見せかけることで周囲の人間の隙を作ったことがある。 逃亡生活の中でどうやって生計を立てているのかは不明だが、『露西亜人形殺人事件』の幽月来夢のような協力者から支援を得ていることがうかがえるほか、経歴詐称で職に就いていたこともある。 残忍な殺人鬼でありながら日頃の口調や態度は冷静で紳士的なので、本性を見せることなく演技するのは彼にとって難しいことではないだろう。 更に博識多才であるため変装して経歴を詐称すれば潜り込める場所は非常に多く、特に苦労はしていないと思われる。実際、作中ではマジシャン以外にも芸能プロの社員や塾講師など必要に応じて様々な職を務め、そつなく業務をこなしていた。 『亡霊校舎の殺人』では莫大な資金源を手にしており、それを元手にしてより大掛かりな舞台装置の準備や、事件関係者に高額な金をポンと手渡して事前の根回しを行う描写があることから、かなり懐は暖かい模様。 (「いつもながら奴の犯罪計画には金と手間がかかってんぜ!」by金田一) 『金田一少年の決死行』『剣持警部の殺人』等ではとある教会の牧師に成り済まし、自分が企てた犯罪計画を実行できる「人形」を捜していた。 彼が主人公のスピンオフ、『高遠少年の事件簿』では彼の高校時代が描かれ、イギリスから帰国後、明智と同じ名門校の秀央高校に、これまた明智同様に入試全科目満点で入学したことが語られている。 彼の最初の殺人(*9)もこの時だったが、相手が事切れる寸前に「(人を殺して)どんな気分か」との質問に対して「別に普通だよ」と平素と変わらぬ表情で応じるなど、この時点で既に地獄の傀儡師としての片鱗が見え始めていた。 しかしながら、彼の登場が読者にとって絶賛ばかりではないのもまた一つの見方であり、これだけ多くの事件に関わりながら金田一が解き切れなかったトリックが一つもない。 まあメタ的な話をすれば金田一を主人公とする探偵漫画というストーリーの関係上、主人公補正には絶対勝てないので最終的に全ての謎を解き明かされてしまうのは仕方ないと言えば仕方ないのだが……(ただそういった事情を差し引いても、前述の通りターゲットを全員殺せずに終わるパターンも多々あるのは事実)。 それに加えて、自身も初陣である『魔術列車』ではミス(*10)をしたせいでターゲットを全員殺し終える前に犯行を暴かれたにもかかわらず、 自分が手を貸した人間がたとえターゲットの殺害自体は最後の一人まで完遂した場合であろうとも何かしらミス(*11)をして真相を見抜かれた時には「不出来なマリオネット」「ミスキャスト」などとこき下ろして殺害しようとするなど、 態度の割に作中での行動が好敵手の体を成していないという批判的な意見や、逃亡時に使用するマジックがただの魔法のようになってしまっているなどの否定的な見方も少なくない。 そもそも毎度の如く、何かしらしくじるような人材を選んできてしまう御自分にも非があるのでは……? 擁護しておくと、彼が自身の敗北を簡単に認められないのは芸術犯罪を紡ぎ出すための研鑽を一切惜しまぬ身であるが故のプライドに起因しているものと見られ、時には己への罰として敢えて我が身に鞭打つような行動を取るストイックな一面も持つ。 また、誰かor何かに責任転嫁して敗北を認めないような振る舞いも物語の途中から鳴りを潜めつつある。 マジシャンは客にマジックを見破られたら速やかに自ら幕を下ろすものとの矜持を持ち、最初の事件では犯行の決定的な証拠にまで言及されていない(*12)にもかかわらず己が犯人であると認めるという異様なまでの潔さも見せた。 後に自身がプロデュースした事件においては、「巌窟王」と名付けた実行犯に対して心の中でしつこく「まだ言い逃れ出来るはずだ」「認めるな。否定しろ」と言い募っていた。 物語が進むにつれ彼の黒星が徐々に積み重なっていくことに関しては、連載が非常に長期化してしまったことで悪役としての役目を中々終えられないが故の悲劇と言っても良い。しかし、それでも心折れる様子など微塵も見受けられず、手を替え品を替え高遠は意気揚々と新たな芸術犯罪に挑み続けるのであった。 簡潔にまとめると彼は 表面上の振る舞いは紳士的。 素顔は冷酷非情な犯罪者。 どんなに敗れたり糾弾されようと良くも悪くも自分の都合のいいように考えられたり、くじけたりすることがない悪い意味でのポジティブさ。 傲岸不遜で他人を弄ぶ悪辣さ。 目的達成のための労力と投資は惜しまない。 身内や恩人もしくはシンパシーを抱いた相手には優しい。 後、忘れん坊さん。 理不尽かつ極悪非道ながら一握り程度の人間味のある性格の持ち主と言える。 【関連人物】 近宮玲子 CV 小山茉美/演 金久美子 実の母親。故人。 職業は奇術師で、明智が「この国で唯一の『本物』」と認めるほどの天才的な腕前だった。 高遠が7歳のころ、養父に連れられて、近宮がイギリスで興行した公演を見ている。高遠はその時、彼女の技を見て、ひと目でマジックの虜となった。 その後、高遠が10歳の時、近宮が何らかの理由でイギリスを訪れた際に出会っている。この時、簡単ではあるが、直にマジックの手ほどきをしてもらっている。 この時、3年前の公演に高遠が来ていることを知って、驚いているので、どうやら養父は近宮に知らせていなかったようだ。 高遠が、近宮と接したのはこの2回だけである。 高遠を含め、彼女を知る多くの人間の証言からもわかる通り、善良な人柄であったらしい。 もっとも上記の通り、自分のマジックを盗まれた場合に備えてそのまま実行すると焼死するいくらなんでも強烈過ぎる罠も仕掛けてはいた。ただしその罠マジックは「火元がないのに発火することが売りのマジックなのに密閉するから火元がないことが観客から確認できない」など不自然・お粗末な点が目立つ。素人ならともかく真っ当な奇術師ならすぐ違和感に気づく代物だったので、そこまで本気で騙し殺す気もなかったと考えられる。 彼女の才能を妬む弟子たちによって謀殺され、そのことが『魔術列車殺人事件』の発端となった。 十数年前に流れた噂だが、金田一耕助には正妻(一の母方の祖母)以外にも愛した女性がおり、その娘が近宮である、というマンガに関する都市伝説がある(耕助は人がバンバン傷ついたり死のうが気にしない性格でマジックの達人であるため)。もしそれが事実だとしたら一の母と近宮は異母姉妹でそれぞれの息子である一と高遠は従兄弟同士ということになり、美雪や幸村の指摘もその伏線という説もある。 なお、この母子の名前を見てみると、「近」宮← →高「遠」となっており、さりげなく対比になっている。 月読ジゼル CV 沢城みゆき/演 藤井美菜 腹違いの妹。現在は刑務所に服役中。 『薔薇十字館殺人事件』にてその存在が明らかになった。 詳細は該当ページ(→月読ジゼル)にて。 養父(仮) CV 木村雅史/演 石塚運昇 本名不明。故人。高遠との血の繋がりはない。 高遠が物心づいた頃は、イギリスで高遠と二人暮らしをしていた。 自分にも他人にも「完璧」を求める厳格な性分で、職業は貿易会社に勤める商社マンだった(「経営者」と表記されたこともある)。 家族サービスには縁がなかったが、近宮玲子がイギリスで公演した時には、わざわざ高遠を連れて観に行ったことから、全く情が無かったわけでもないらしい。 近宮玲子のことを「玲子」と呼んでいることから、彼女とは親しい関係だったようだが、詳細は不明。 少年だった高遠には「母親は小さい頃に死んだ」と教えていたが、酒に酔った勢いから「お前には腹違いの妹がいる」と高遠に漏らしたことがある。 高遠が高校に入学する前に、日本に戻ってきた。そのため、高遠は私立秀央高校に入学している。 ただ、イギリスでの家を引き払ったわけではなかった(イギリスの家に、近宮のトリックノートが送られていた)ので、またイギリスに戻る予定があったのかもしれない。 高遠の実の父親についても、何かを知っているらしく、高遠の周囲で何か事件が起きるたびに高遠の関与を疑ったり、高遠が最初の殺人を経験した直後にはその面影を高遠に重ねて戦慄していた。 6年前に死去し(高遠17歳時の出来事なので逆算)、それを機に高遠はマジックの修行のためにイタリアに渡る道を選んでいる。 高遠は自宅について監獄のようだったと語っており、酔った八つ当たりでコップを投げ付けるなど虐待に当たるような接し方を時折されていたことも相まって養父のことを好いていなかったが、完璧主義者な面は受け継がれた(*13)。 また、回想の中では彼の墓の前で神妙な面持ちを見せていたので、曲がりなりにも自分を育ててくれた存在としてその死に対して何かしら思う所はあったのかもしれない。 実の父親(仮) 本名を含め全てが謎に包まれている。故人? 高遠が自らのルーツとして追い求めている存在で、現時点でわかっていることは以下の通りである。 (1)近宮玲子と美咲蓮花という2人の女性の間にそれぞれ子供(高遠とジゼル)をもうけた人物であること (2)極めて特殊な性質を持つ「蜉蝣(かげろう)」という薔薇を所有していたことから、薔薇に並々ならぬ関心があったこと(*14) (3)薔薇十字館や山中の洋館(仮)などの巨大な館をいくつも所有し、その他にもあちこちの建造物に大規模な改装を施していたことから見て、かなりの資産家であったこと(その改造された建造物の1つについてはある事実から、明智によって「1982年以降に改装がされた」という事が判明している。) 高遠の育ての父はこの人物について「あの悪魔」と呼んで尋常ならざる嫌悪と畏怖を抱いており、少なくともまともな人格ではなかったようだ。 また、高遠自身が己が事件に関与することを「宿命」だと回顧しているため、何らかの犯罪者である可能性が高い。 高遠はマジックの腕前以外は近宮にあまり似ておらず、むしろマジックの腕前以外ほぼすべては実父似であろうことがうかがえる。ただ前述のデストラップのことを考えると、やはり近宮も高遠の母親だけあって一筋縄ではいかぬ人物だったのは間違いないが。 さらに、金田一と明智が関わったある事件内で使われた大掛かりなトリックについて、まるで「完全犯罪の舞台装置に使え」とでも言わんばかりの仕込みをしたとされる人物の事を「高遠とよく似た気質の誰か」といった旨の推察をしており、これも恐らく高遠の実父を指すものと思われる。 ナターシャ 高遠邸の家政婦らしい外国人女性。 『高遠少年の事件簿』にて登場。 高遠の育ての父は家をあけることが多かったためその留守を預かる傍ら、少年時代の高遠にピアノを教えた。 柔和な笑みを浮かべる裏で、学校で起きた殺人事件について話す高遠の背中に意味ありげな眼差しを向けるなど、ただの家政婦ではない可能性がある。 初登場以降出番がなく、現在は何処で何をしているのか定かではないが……? 幽月来夢 CV 松谷彼哉/演 山咲千里 高遠の一時期の協力者。彼の逃亡の手助けをしていた。 そして『露西亜人形殺人事件』で有名ミステリー作家の莫大な金額の遺産を相続する権利を賭けた暗号ゲームの助っ人として高遠に協力を求める。 物語中でこの事件の犯人である「コンダクター」に殺害されてしまったものの、彼女の亡骸の目を静かに閉じてやり、(自分が濡れ衣を着せられたこともあるが)彼女を自分の傍で殺した犯人を見つけ出して断罪することを宣言するなど、 高遠側も単なるビジネスパートナーという感覚で接していたわけではなく幾らかの情は持ち合わせていた模様。 明智健悟 ご存知イヤミ警視で高遠にとってのもう一人の宿敵。 彼の母親である近宮玲子のファンで彼女とも親しくしていた。 そして『魔術列車』で、彼が今回の事件に巻き込まれた理由は彼女の死に疑問を抱き、真相を追う為で、そこで彼女の息子である高遠の起こした事件に巻き込まれた。 また、高遠の通っていた高校、秀央高校の出身で、在学期間こそかぶっていないが、彼は高遠の母校の先輩に当たる。 そして高遠が在学している頃にOBとして本校を訪れ、そこで彼とニアミスしていた。 その後、研修先で意外な形で再会を果たすなど、ある意味金田一以上に彼と深い因縁で繋がっている。 なお、高遠が地獄の傀儡師として活動する前を描いた作品も幾つかあるが、そのすべての作品に明智が登場していたりする。 【関与した事件について】 高遠が『魔術列車殺人事件』以降に計画を立てた、または意図せず巻き込まれた事件は以下の通りである。 01.『速水玲香誘拐殺人事件』 金田一と親交のあるアイドル・速水玲香を誘拐し、そのドサクサに紛れてターゲットを殺害する計画を立てる。 犯人との電話の中で「血のように赤い薔薇」というキーワードを含めることで自身の存在を匂わせていた。なお高遠自身は事件の関係者の一人である小渕沢英成(CV 金光宣明)に化けて終始間近から成り行きを見守っていたことがラストで明らかとなった。 最終的には、思いも寄らぬアクシデントが発端の些細なミスから芸術犯罪を台無しにした犯人を毒殺。 大勢の人間がいる中で誰にも気付かれることなく犯人に毒を盛るという大胆な手口を使い、あたかも犯人が自殺したかのように装った。 その後、駅のホームで金田一が黒幕の存在に感付き始めた頃、挑戦状を送り付けるという形で自らの正体を明かした。 アニメ版では、序盤には声優がエンディングのクレジットにて別名義で表記されていたため、キャストというメタ推理で正体がバレることは無かった。番組中での声自体は一切加工されていないので、実際に聞けば大体は察しが付くであろうが。 なお、小渕沢が鏑木プロダクションに就職したのが3か月前という設定があるため、『魔術列車殺人事件』から最低でも3か月は経っていると思われる。(*15) 02.『露西亜人形殺人事件』 自身の逃亡生活を手助けしてくれていた女性挿絵画家・幽月来夢からの依頼ということで、偶然にも金田一たちと同じようにある人物の遺産を取り合う暗号解読合戦に参戦。仮面をつけた奇術師「スカーレット・ローゼス」として露西亜館に赴いた。 変装があまりにバレバレすぎるが、単純に恩人からの依頼を受けて参加していただけである為、芸術犯罪など元からやる気もなく、 金田一に至っては、高遠視点で言うなら自分が向かった先になんかいたという状況であった事(=金田一がいると思っていないので金田一ではない他の解読合戦参加者さえ騙せれば良かった)も大きい。 幽月に「変装必要ないんじゃ?」と言われて「自分を知っている人物がいたので変装して正解だった(意訳)」とボヤいてすらいる。 そこで発生した連続殺人の中で不覚を取り、幽月が殺されてしまったことで怒りを滲ませ、犯人に制裁を加える(=殺害する)か否かを巡って金田一と推理合戦を演じる。 この時交わした約束は、自分の方が先に真相を突き止めたら犯人に制裁を加え、金田一の方が先に真相を突き止めたら犯人の命を助ける(制裁を加えない)、という内容だった。 最終的には先に真相に辿り着いた金田一と協力する形で犯人を追い詰める。 推理合戦で敗れたため犯人を殺害することはしなかったが、土壇場で自暴自棄となった犯人の自殺をマジックを使って阻止するという挙に出る。 金田一と交わした「犯人の命を助ける」という約束はあくまで「高遠が」制裁を実行しないという受動的な立場であったため、自ら命を絶とうとした犯人を救うという能動的な行動をとったことは金田一や佐木を驚かせた。 その理由について、金田一と美雪は「犯人の境遇に自分の過去を重ねて同情したからではないか」と推察している。 (それを裏付けるように、協力者だった幽月の仇であるはずの犯人に対し、普段の彼からは考えられないほど優しく諭していた) この時の高遠にはファンが多い。 探偵にちょっと追い詰められたくらいで 簡単に自分から死を選ぶようなあなたでは 冷徹な犯罪者にはなりえません あなたはたった今、一度死んだ…… 生まれ変わる気があるなら、次はもう少し 自分のあるべき姿を見つめ直してみることですね…… ちなみにこの回、長編では高遠が始めから終わりまで一つも犯罪を行わなかった、初にして現時点では唯一の事件である(*16)。 ただし、事件後に金田一のもとに現れ、自身が調べた『この事件の本当の黒幕』について陰惨な真相を語ると同時に、「人間なら誰でも持っている心の闇」「私と君は決して交わることのない平行線」との言葉を残して忽然と姿を消した。 金田一が高遠のことを、「金田一耕助(ジッチャン)の名」ではなく「自分自身の誇り」にかけて打ち破るべき宿敵であると認識したのはこの時であった。 03.『金田一少年の決死行』 長い年月を地下壕に父親とともに閉じ込められていた犯人を救出後、犯人を閉じ込めた三人への復讐に協力。 その過程で、金田一が明智をナイフで刺したかのように周囲に見せかけ彼を殺人犯に仕立て上げるための謀略を巡らしていた。 途中、金田一を煽って降伏を促すために電話をかけるも揺るがぬ意志を灯した彼は弱音を吐くことなど無く、 「こんなクソガキに連敗しまくってるもっとマヌケな犯罪芸術家気取りはどこのどなたでしたっけ!?」と挑発を返しつつ、ジッチャンの名と自分自身の誇りの両方にかけて必ず謎を全て暴いて見せると宣言する。 それでも計画は順調に進行していたが、金田一を犯人役として罪を着せるのを止めるよう犯人に懇願される(当然拒絶した)など、次第に予定が狂っていく。 その一方で、失っていた人間味を取り戻しつつあった犯人の姿には何処か感慨深げな表情を見せていた。 また地下壕の中にあった金塊の内、今回の計画の財源として消費しなかった残り分を全て犯人に譲ることを約束すると共に、 復讐を終えた犯人が第二の人生を送るために必要な諸々の手配を手伝うことを提案するなど割と面倒見の良い姿も見せる。 最終的に金田一に追い詰められて自供した犯人に見切りを付けて、毒のダーツで殺すべくトリックを用いて急所に命中させるが、結果的にその人物は死なず未遂に終わる。確かにもっと確実に殺せる手段を講じなかった高遠にも落ち度は少なからずあるだろうが、それ以上に無事生存した犯人の生命力を賞賛すべきかもしれない。 その際、高遠は剣持警部に変装していたが、詰めを誤ったことで金田一と明智に変装を見破られて追い詰められ、呪いの言葉と共に投身自殺。 ───が、その自殺すらもフェイクで、再び剣持警部に変装して日本へ戻ろうとしたところ、既に金田一たちによって救出されていた本物の剣持警部に逮捕される。 この時、自分のラストマジックを見破った理由を金田一に訊ねるが、不敵に笑いながら「筋金入りのマジシャンであるあんたらしくない」とした宿敵の答えに満足げな笑みを浮かべた。 そしてついに敗北を認め、その味を噛み締めながら金田一に別れを告げた。(*17) ──らしくない、か! フフフ……確かに少々、演出過剰だったかもしれませんね 認めましょう、敗北を ……なるほど、これが敗北の味というものか! そう悪くはないな…… いずれ味わうメインディッシュの少々苦い前菜だと思えば……ククククク…… ──いずれまたお会いしましょう、お二人さん その時まで………… Good Luck! その後、金田一に犯罪が起きそうな場所(『獄門塾殺人事件』のように自ら犯罪のタネを仕込んだケースもあり)のリストを「犯罪ガイドマップ」として送りつけ(*18)、金田一はそれを受けて全国を旅することになる。 (送られてきたリストの内容を知っているのは金田一と後の明智のみであり、読者にすら明かされていない) 定期連載だったシリーズはここで一旦終了となるため、金田一少年の事件簿の一応の完結に関わったと言えなくもない。 そして『オペラ座館・第三の殺人』のラストにてまた脱獄したことが明智から告げられた。 04.『吸血鬼伝説殺人事件』 高遠が獄中にいる間に、上記の理由から旅をしている金田一が美雪、剣持を呼んで合流した無蘭村の廃墟風ペンション「ルーウィン」で起こった殺人事件。 ただし、本作中では金田一が旅を始めるきっかけとなった手紙に彼の名前が書かれていたことが判明するという形のみでの登場であり、 高遠が直接関わっているような描写は一切無く、犯人の口からも高遠のことは一言も出て来ないため、何か「種」を仕込んでいたのか、それともたまたま「天性の嗅覚」で嗅ぎ付けた「ルーウィン」をガイドマップに書いただけなのか、不明である。『犯人たちの事件簿』では高遠の存在に触れられていない為、後者の解釈で書かれている模様。 なお、アニメ、ドラマでも放送されたが、原作と違って高遠が逮捕されていないため、このような描写はカットされており、高遠とは無関係の事件になっている。 05.『獄門塾殺人事件』 一の友人である村上草太が通う塾を舞台にした殺人計画を立て、ゴムマスクをかぶっただけの簡単な変装で塾講師・赤尾一葉として塾に潜入、明智にも上記のリストを送り付ける。 『決死行』のラストで一の自宅に届けられた手紙が犯罪ガイドマップだと判明したのはこの時であり、自転車旅の中で様々な場所に赴いては事件を未然に防げたこともあればそうで無かった時もあったという話が一の口から語られる。 塾の合宿で利用された樹海に一、美雪、明智と共に同行し、そこで実行された連続殺人をすぐ傍から鑑賞。(犯人がミスを犯して助けを求めてきた際には打開策を授けたりもしていた) 一の顔を見て意味ありげに微笑んでみせたり、マザー・グースの詩を引用して『殺人者』の存在を仄めかすなど、まるで正体を隠す気のない挑発を繰り返していた。 最終的に一と明智によって真相を暴かれた際、些細なミスから芸術犯罪を台無しにした犯人二人を、バラの形をした毒矢で殺害しようとするが、犯人の一人がもう一人の方をかばったため片方の殺害には失敗。 そこで明智が発砲してきた(ただし防弾チョッキを着ていたため無傷)ために犯人への制裁を断念して逃走。 追ってきた金田一を待ち伏せし、「君が今回のトリックを見抜けたのは偶然近くのトンネル(*19)を通ったおかげでしかない」と敗北について弁解するも、 「あんたが今回のトリックを思い付いたのも同じトンネルを通っていた時なんだから、これはある意味必然じゃないのか?」と一言であっさり言い負かされてしまう。この時の彼は正直かなり情けない。 高遠は一瞬表情を固くするものの「減らず口が上手くなりましたね」と苦笑しつつすぐ傍の川へ逃亡。 巻き起こした炎を目くらましにしつつ川へ飛び込むと同時に自分に似せた人形を流し、自身はアクアラングと川底のロープ(事件で使われたトリックの応用)を利用して上流へ逃れるという離れ業を披露。これには明智警視も騙されて下流を追うように警官隊に指示を出した。 それでも金田一だけは騙せず一対一で対峙することに。とはいえ、激流の中を数百メートル程度は登ったのに全く疲弊した様子を見せないのは流石と言った所か。 「私はプロの殺人者だ。君を殺すことくらい訳などない」という警告を無視し、棒で殴りかかってきた金田一をプロの殺人者と名乗るに値するずば抜けた格闘技能で一蹴。 此度の勝負での敗北、そして先程己が負けた理由について見苦しく自己弁護したことに対する「自分への戒め」として金田一の一撃を敢えて掌で受け止めつつ、彼にボディブローを食らわせて去っていった。 直接的もしくは間接的に多くの人々を傷付けてきた高遠だが、劇中で彼自身が血を流すほどの傷を負ったのはこれが最初である。 終盤でこそ殺人鬼としての冷酷な振る舞いを見せたものの、今回の事件では、被害者たちが皆、救いようのない非道な人間かつ、法律で裁けない連中であり、そいつらに死の制裁を下せたという点と、塾内で起きた1人の青年の死の真相を明るみに出させたという点において、結果としてダークヒーロー的な立ち位置になっている。 06.『黒魔術殺人事件』 金田一の友人が関わる会社が雇っている、仮面を付けた黒魔術師として登場する。 金田一の友人は過去に家族を失っており、その原因となったのが会社の人間であるということを突き止める。 そこで復讐のためにその会社に近付くのだが、その復讐プランを授けたのが高遠である。 友人が家族を失う原因を知るように仕組んだのも高遠である という描写がある。 金田一は黒魔術師が高遠ではないかと考えて仮面を外すように頼むが、既に黒魔術師は高遠によって仕込まれた役者にすり替えられており、金田一は高遠に一歩譲る形となってしまう。 そのまま金田一と高遠は直接対面することなく事件は解決し、高遠は再び闇へと消えて行った。 ちなみに高遠によって仕込まれた役者は、何も知らないまま後日高遠の罠によって殺害されている。 (アニメではこの役者はそもそも登場せず、上記の仮面を外すシーンでも高遠本人が登場し、金田一と直接対面している) このように今回の高遠は残忍さが目立っているが、謎解きの場にいなかったので真相発覚後も何故か真犯人を殺害しなかった。 なお、この事件での身代わり役者殺しは、一と明智を除けば、犯人にとって全く無関係な人間を巻き込み、挙句に手にかけた、唯一のケースとなっている。 07.『剣持警部の殺人』 牧師になりすまし、心のケアと称して少年院にいた真犯人に接触し、さり気無く嘘を交えながら復讐を行うようにそそのかして剣持警部をスケープゴートに仕立てた殺人計画を立てる。 最後の謎解きの場にいなかったので、真犯人にはなにもしなかった。 これは、真犯人が他ならぬ自分自身も復讐の標的としてカウントしていたという事情もある。 今回も高遠の残忍さが際立っている……のだが、それ以上にこの事件も『獄門塾』と同様に被害者が皆(高遠とは別のベクトルで)極めて悪辣な人物であったことと、真犯人についても特に制裁などはしていないため、こちらも結果としてダークヒーロー的な立ち位置になっている。 ただし実行犯に偽りの情報を与えてまで剣持に恨みを抱かせて陥れるという悪質な一面も見せていた。 EX.『香港九龍財宝殺人事件』 ドラマ版のみ。ご存じヒロインの七瀬美雪が香港で誘拐され、一がそれを探して行くうちに巻き込まれた殺人事件。 今回の事件の犯人に殺人教唆を行っていたが、それを一に看破されたことにより、彼に興味を持ち、後に彼を自身がプロデュースした事件に巻き込んで行く様になる。 ちなみにキャスト交代と共に設定変更が行われているドラマ版では、彼のポジションは「アジアを股にかける殺人プロデューサーとして指名手配中の存在」となっており、原作よりも明らかに犯罪者としての扱われ方がグレードアップしている。いつの間にそんな大物に……。 08.『薔薇十字館殺人事件』 『魔術列車殺人事件』以来となる、高遠自身の背景について触れられた事件。 「ローゼンクロイツ」と名乗る謎の人物から、自身も存在を知らなかった異母妹の生命を人質にとられ薔薇十字館へ来るように要求される。自分が警察に出頭することと引き換えに異母妹を守るよう金田一に依頼し、金田一らとともに薔薇十字館を訪れる。 因みにその時に『金田一少年の決死行』以来の本格的な変装を見せている。 そこで金田一と共に連続殺人事件に巻き込まれた高遠は、状況証拠的に犯人に仕立てられてしまい、隠していた正体も知られてしまう。 (しかし、その時は変装をしておらず、隠したのは本名と職業(?)だけの為、顔を思い出されて正体がバレる可能性は元からあった) 真犯人の罪を着せるためのスケープゴートとして呼ばれたことを悟り、プライドを傷つけられた高遠はローゼンクロイツの正体を突き止めて殺害すると言うが、金田一の説得を受けて(彼を連れて来た負い目もあったため)犯人の炙り出しに協力することに。 普段は金田一のオマケ程度にしか扱っていない美雪に対しても今回は珍しくマトモに話しかけるシーンがある。 そしてついに突き止めた真犯人「ローゼンクロイツ」は高遠の異母妹その人であった。 真相を暴かれ、全員を道連れに館を爆破しようとする犯人の行動を目にもとまらぬナイフ捌きで阻止。 事件後は、金田一との約束通り、抵抗することなく警察に逮捕されていった。……が、すぐに脱獄。警察なにやってんだ。 薔薇十字館とともに高遠が相続するはずだった新たな館の存在が明らかになったところで物語は終了。更なる事件を予期している。 そしてこの事件を境に、彼は自身の「地獄の傀儡師」としての片方のルーツ、つまり、自分のマジシャンとしての側面を成り立たせた母・近宮玲子とは異なる、もう片方のルーツとして存在する「実父」の詳細について「パズル」に喩えながら調べ始めた。 20周年記念シリーズが終了した時点で、二人が最初から敵対関係でなく(金田一の方は何度か彼を牽制しているが)、高遠が金田一に最初から最後まで全面的に協力した唯一の事件である。 事件の捜査では互いに自分たちの推理を言い合ったり、真相解明の場ではインテリならではの視点から犯人の発言の矛盾点を指摘した他、彼女のスカートに手を突っ込んで証拠を見つけたりと、恐ろしい「地獄の傀儡師」らしからぬユニークで大胆な一面も見せた事件となっている。 09.『亡霊校舎の殺人』 最初の方ではピエロ姿で子供達と戯れつつ、今回の実行犯である「亡霊教頭」と連絡を取っていた。 舞台となった島にはおらず薔薇十字館の最後の方で見つけた謎屋敷(仮)にいて、ワインを飲みつつ殺人事件や推理を無線越しに聞いていた。 今回も前回に引き続き、トリックを解き切られても犯人を殺害することもなく話を終えた。(彼がこの事件に関わった真の目的は、事件の舞台に使われた建物に改装を施した「高遠とよく似た気質の誰か」=高遠の実父?について調べるためだったためだと思われる) また、事件の下準備に際して、島に隠されていた大量の金(きん)の一部を手に入れ、新たな資金源としている。うらやましい 金田一達とは最後まで顔を合わせることもなかったのと、推理が解かれたとはいえ目的が今回は違っていたので比較的穏便に終わった。現に金田一も普段ほどは彼の計画に対してブチ切れていない。 亡霊教頭を見いだしたときは「完全犯罪への扉」というホームページを立ち上げてウイルスを仕込んでおき、「完全犯罪」を求めてアクセスしてきた者のパソコンをウイルス感染させて内部を覗くことで、 「本気度」を調べるためのアクションをとったようだが、これが作中において犯罪になるのかは不明。刑法における「不正指令電磁的記録に関する罪」には触れる可能性がある。 それを除けば殺人教唆以外の直接的な犯罪は一応していない。 10.『蟻地獄壕殺人事件』 いつもなら最初ぐらいに高遠の存在が出てくるのだが今回は中盤で「これひょっとして高遠じゃね?」みたいな金田一の指摘によりようやく場面的に登場する。 不幸に次ぐ不幸で絶望しきっていた犯人の心理につけこみ、「力になる」と言いつつ殺人計画を持ちかけた。(この時の高遠はメガネをかけていたが、その雰囲気は「魔術列車」の時の弱気な外面を装っていた彼とはまるで異なる怜悧なものだった) 今回は登場人物の一人に変装していたのだが、根拠の決め手となる事件のポジションやら、色の由来を金田一に言い当てられたことを嬉しく思いながら、自分を捕まえようとするいつきをナイフで牽制しつつさっさと逃げた。いつもに比べて地味な逃げ方である。 作品の途中から高遠はトリックを見破られても真犯人を殺さないことが多くなったが、謎解きの場にいなかった『黒魔術殺人事件』『剣持警部の殺人』『亡霊校舎の殺人』の直近の3件とは違い、今回は珍しく謎解きの場にいたにもかかわらず真犯人を制裁することなく去っていった。 (ただしこれは犯行が発覚するきっかけが「些細なミス」ではなかったため、制裁をするほどのことではないと判断したからではないかという見方もできる) ただ、真相を暴かれた犯人を殺さないどころか、金田一に真相を暴かれることを予定調和のごとく捉えていた節があり、事件を通じて何かを探していることに変わりはないらしい。 そもそも、この事件の舞台に選ばれた蟻地獄壕は、旧日本軍の施設を買い取ったとある資産家が改造を施したらしく、(明言はされていないものの)この場所も高遠が追い求めるもう片方のルーツに関わっていた可能性が高い。 11.『金田一二三誘拐殺人事件』 『金田一フミ誘拐事件』で誘拐された二三がまた誘拐されたり、『速水玲香誘拐殺人事件』みたいじゃねとか言われてたこの事件。 事件は解けたものの、終盤の方で段々と違和感が出て来たため金田一は事件後に犯人と面会して真なる真相を聞いている。犯人の証言から葬式の時にあの男が、高遠が現れたということを。 この時の高遠の服装は喪服であり、高遠は犯人を唆して都内を走る電車を利用した殺人を実行させる。(*20) ……まあこれで今回のシリーズ終わりだしねとなってはいたが、この後でさらなる真実が明かされる。 このシリーズでたまに出ていたカフェふくろうのマスター。彼も高遠の変装だったのだ。(一部予測していた読者も居たようだが) なお、「とりあえず高遠にしておけばいいんじゃね説」もあるがとりあえず置いておく。 ちなみにこの回では金田一に対するツッコミがたまに素の口調となっていた。 ただ、彼の発言からして今回の誘拐殺人事件に金田一が関わったのは予想外だった様子だが、彼なりに「そういうこともあるさ」と纏めている。 そして今回の事件の犯人にも死の制裁を加えていないが、金田一が事件を解いたきっかけが偶然起きた事故のせいだったからであろうか。 ちなみに前回の高遠が出た『蟻地獄壕殺人事件』から今回で、リアルタイムで大体二年七ヶ月が経過している。長い。 12.『鬼戸・墓獅子伝説殺人事件』 金田一三十周年記念作品の一つである本エピソードにおいては「魔王」と名乗り登場していた。 やっていることは毎度お馴染みの殺人教唆であり、ネットで見定めた実行犯となる者を遠くの町に呼び出して接触。久々に人形劇を行う様子も見せた。 事件が起きる様は、今回の殺人の舞台である鬼戸村の駐在警官に変装して見ていた模様。金田一らは事件後にその事実を知った。 トリックを暴かれ、犯人は捕まったとはいえその後殺したような描写は無い。犯人の正体を見抜かれたきっかけの内、煙草の臭いに関する物は予め誤魔化す対策を講じていなかった犯人のミスと言えるが、それは咎めていないようだ。 今回の殺人計画は高遠としても悔いの残る出来映えだったのか「金田一くんが来ると分かっていたなら、もう少し考えることも出来たが…」とぼやきつつ「言い訳はよしましょう」と締め括っている。実際金田一よりも先に事件の真相に気付いてしまった人物も劇中に存在しているし。 その後は「日本を離れて神々の集う国にでも行くか」と独り言ちていた。この事実は読者にのみ明かされている。 例によってカフェふくろうのマスターとしても変装状態で登場しているのだが、カフェの中で金田一の進路相談を聴いている高遠はどんな気持ちだっただろうか。 また、海外でしばらく旅をするためという理由で店を閉めることを彼に告げたのだった。 そして30th最終話にて金田一が、怪盗紳士と比較した上での高遠の残忍性に対する苦言を美雪らに溢したり、美雪が金田一の二十年後の心配をしたりする中、高遠はギリシャにいた。「神々の集う国」とは出雲のことでは無かったようだ。 ギリシャのオリンピアゼウス神殿を訪れながら、「殺人芸術家を極めるならいっそ私は”地獄のゼウス”を目指したい」と言う高遠。ギリシャ神話を引用するなら、そもそも地獄(冥府)はハデスの管轄なのでは? 「地獄のオリンポスにも12神はいるだろう。残り11人は……」という彼の独白で金田一30thは幕を閉じる。 その他にも、彼が「地獄の傀儡師」としての活動を開始する前、つまり彼の過去の一部を知ることができる作品に、 『高遠少年の事件簿』 『幽霊ホテル殺人事件』 『学生明智健悟の事件簿』 がある。 (下2つは明智が主人公の短編で、後者に関しては高遠自身は直接出てはこないが、冒頭の描写が『高遠少年の事件簿』のラストとリンクしている) 「金田一少年の1泊2日小旅行」 自身が初登場した「魔術列車殺人事件」を基にした「魔術列車帽子から写真事件」と最終回のみ登場。本編と異なり良識的なところがある。 金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿 BOOK☆WALKERにて行われた、本作で取り上げて欲しい犯人の人気投票で高遠が1位になったため、連載が決定。 船津先生は今まで忌避していたらしいが、いざ扱うとなると気合を入れており、1話目の扉絵は原作『魔術列車』1話目の見開きを元にしたカラー見開きになっている(*21)。 いつものようにしっかりとギャグを折り込んではいるが、マーメイド夕海の殺害以外は難なくこなしているため、トリックの苦労話より一との心理描写に重点が置かれている。 なお、夕海を殺した際にミスって舌打ちした件についてはなかった事にされている 本作オリジナルの設定として、好敵手(一)と対決している時は肌がツヤツヤになり、退屈を感じている時は肌がかさつく高校時代の彼が見たらぶち殴りそうな体質となっている。 『魔術列車』後の再登場エピソードでもこの設定は健在。一を毎度呼び付けるのもそれが一因らしい。そのせいで歴代犯人の中から「高遠被害者の会」が結成されている。明智の言う私利私欲タイプの事件の被害者遺族や当人の悪事の巻き添えを食った面子などを含めれば3桁超えそうであるが。 中には高遠がわざわざ現場に一が来るよう仕向けて犯行達成の難易度を跳ね上げることに対してハッキリと至極真っ当なツッコミを入れる者も。 犯人がインタビューで「高遠の金田一に対する執着にも問題あったんじゃないの、私だけのせいじゃないわ」と言ったり、 また別の犯人が高遠に対して「これだから感情でものを言う奴は…!!美しいとか美しくないとか…犯罪は芸術じゃねーんだよ」と言ったのも合理性よりも嗜好を優先する彼への皮肉を込めたものかと思われる。 金田一37歳の事件簿 高校二年生だった金田一一が二十年経過して37歳のサラリーマンになったというイブニング連載のシリーズ。 歌島で四度目の殺人事件にあい、渋々解決して自衛隊のお陰で何とか島を脱出した金田一が事件後に違和感を覚え、 (様々なことでまたかよと思うかも知れないがツッコんではいけない)剣持や明智と共に特別留置所に行く。 そこに、高遠は囚われていた。 長髪かつ白髪となって。 読んでいたのは英語版の巌窟王、『モンテ・クリスト伯』であった。 二十年ぶりと言っていたり、なんでまた留置されているかは今のところ不明であるが、その立ち居振舞いは相変わらずだった。 本人曰く、死刑判決を待つ身らしい。 ちなみに『犯人たちの事件簿』の後で彼のこの状況を目の当たりにした読者からは「20年間一によるスキンケアを怠っていたから白髪になったんじゃないか?」と思われていたりしている。 もう40代だが、他の多くのキャラと同様に容貌はあまり変わっていない。 そして金田一が巻き込まれた歌島の殺人事件の犯人に、知恵や活動資金等を与えていた事が判明。ちなみに回想シーンでは黒髪であった。 オリンポス十二神のうち十一神になぞらえ、歌島の殺人事件の犯人に「アルテミス」という名を授ける。(ある意味皮肉で) ゼウスについては明智は「高遠ではないか」らしきことは言っていたが本人は何も言ってないため、推測状態。 ……だったのだが30thで高遠は地獄のゼウスを目指したいものと言っていたのでどうもゼウスは高遠らしい。そうか……ゼウスなのか。 そして協力者だの弟子だのが増えたこともあって、自身を指導者とするカルト宗教染みた組織を結成しているらしい。 太陽系惑星に入らなくなってしまった星を組織名にしているとのこと。 組織の構成員の内、神々の名を冠する者は現時点で「アルテミス」「アポロン」「ヘルメス」まで登場しており、金田一の推理によって犯行を暴かれ逮捕されている。 アルテミスは逮捕後、組織に関する余計な情報を口外したとして口封じのため部下に指令を送って抹殺させた。 アポロンの逮捕に関しては彼が逮捕されたと知るとその芸術犯罪の素質の高さから、逮捕された事を惜しんでいた。 ヘルメスはその手腕の高さを気に入っており、元来ヘルメスが盗みや詐術を司る神でもあることから「トリックスター」とまで評する程。 今の所アポロン、ヘルメスの方は暗殺したかどうかの言及は無い。 また「ヘラ」という人物が神々の監視役をしているような描写がある。 高遠は犯罪の素質を見いだした十一人の信徒にそれぞれコードネームを与えて各種援助を行った。 つまり金田一は残り十一人を本人が望む望まないにかかわらず相手をしないといけないことになりそうなのである。 仮にお互いにその気はなくても事件が起きたら解いてしまうしかない金田一と事件を起こす高遠ではあるので。 一が内向的でネガティブな性格になったのも、序盤のような推理嫌いも、美雪との別離も、そして玲香が芸能界を引退したのも、 彼がすべての原因らしいが、当の本人は自分がいかに退屈かを述べていた。やはり忘れんぼうである可能性は高い。 特別留置場に居ても外の情報はある程度入ってくる様子。 その一端として彼に差し入れされる全国各地から送られる本を利用し、暗号状態で情報を入手が出来る上に外に居る協力者に指示も送れる。語学堪能で、書物の速読もこなせる彼にとってはもってこいの方法である。 送られてくる本のページを折ったり破ったりした後で捨てるように頼み、捨てさせた後で彼の協力者が拾い上げる……というどこぞの探偵学園漫画に出てくる地獄の番犬が使ったみたいな手を使ったりしていた。 ちなみにかつてマガジン時代にあった"高遠の父親について"の伏線は未だ全く回収されていない。 連載30周年記念として物語が「金田一少年の事件簿」の時代に戻った2023年時点でも父親に関する詳細は不明なままであり、 30thでは高遠が出たものの父親関連のことは一切合切触れず結局不明だった。 このまま不明で終わるのではないだろうか。 余談だが、「金田一37歳の事件簿」の番外編である「金田一37歳(サウナ)の事件簿」で明智が一を水風呂に入れた際 「大丈夫ですよ(君の心臓は)地獄の傀儡師にも止められなかった心臓なんですから…」と彼が高遠によって底無し沼に沈められた時のことを皮肉ったりしている。 番外編 『ZIP!殺人事件』 【作者からの言及】 第二期に入ってから高遠は残忍で邪悪な印象がより強まったが、それというのも作者たちが「悪逆非道なキャラクターであるはずの高遠がどんどんヒーロー的な要素を帯びてきている」ことに対して、ある種の危機感を感じたからであったようだ。 (ただし、以前には単行本のコメントで「最近高遠が冷酷な殺人者(の役回り)ばかりやってる」といった趣旨の発言をしていたりと、高遠をどう描写するかについては作者としても複雑な葛藤がある模様) ~新シリーズでの変更点~ 露西亜人形殺人事件とか香港のあの話を読み直して、 ちょっとこいつ、カッコ良すぎたかな、と思ったんです。 速水玲香誘拐殺人事件の時は、ちゃんと悪党だったのに、 どうもダーティヒーローのような描きっぷりがエスカレートしていってるような気がしました。 おかしな人が増えてるこのご時世、 ああいう殺人を芸術などと言っているある種の快楽殺人者を どんどんヒーローっぽいキャラにしていくのはどうか、という反省もあり、 今回はあえて『地獄の傀儡師』という呼び名に相応しい悪党として描いてみました。 とはいえ、私もさとうさんも、気に入っているキャラではありますので、 そのうちまた、ついかっこ良く描いてしまうかも知れませんが。 でもここで再確認しておいてくださいね。 基本的には危険きわまりない快楽殺人鬼ですから、高遠は。 それを忘れないでください、というメッセージをこめた凶悪犯描写だと思ってください。 天樹征丸 ちなみに作画を担当したさとうふみや氏は「コナン 金田一」という2008年に発刊された「名探偵コナン」とのコラボ雑誌で「剣持と違って描きづらい」「最悪の犯罪コーディネーターだけど本人はまったく気にしない」と評している。 また、「犯人たちの事件簿」の作画を担当した船津氏は本当は魔術列車を描く気はなかったため、自身のTwitterで高遠関連の事件を描く度にノイローゼになっていたことを冗談めかして告白していた。 血のように赤い追記・修正をどうぞ。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 反対意見が無かったためコメント欄をリセットしました。キャラへの非難や悪口はお控えください。 -- 名無しさん (2021-04-04 17 15 59) まあ確かに(最後に全てを暴かれること自体は漫画的にやむなしとはいえ)ターゲットが複数いる事件の時に全てのノルマを達成出来たのが実質二件だけってのは少な過ぎる気もするけど、金田一と明智が揃ってる時にターゲット全殺を成し遂げた実績がある点は評価出来ると思う -- 名無しさん (2021-04-15 14 48 28) ネウロに謎喰いをやられても、持ち前の心の強さで何度でも立ち上がってもおかしくないと思うわ。 -- 名無しさん (2021-04-19 16 09 20) ↑あの何度負けても諦めないメンタルだけは少年漫画の主人公の器だと思う。それを発揮する先が傍迷惑なのはアレだが… -- 名無しさん (2021-04-19 17 08 35) 近宮玲子のデストラップって強盗殺人だから因果応報に見えるけど、盗み見されただけでも見て見ぬふりするつもりだったのかな -- 名無しさん (2021-04-21 11 18 49) 露西亜人形、薔薇十字、幽霊ホテルを見る限りだと主人公の味方に着いてる間にはダークヒーロー補正がかかって有能化する(恩人の幽月さんを傍で殺されたりはあるけど)。主人公の宿敵だけど共闘時の方が輝いてる人。 -- 名無しさん (2021-04-21 19 54 50) ↑5はじめちゃんが巻き込まれたのが完全に偶然だった二三誘拐殺人は別として他の事件の実行犯に関しては、高遠が個人的なリベンジのためにはじめちゃんを来させるせいで毎回必ず犯行を立証されるわ下手すりゃ復讐を完遂する前に計画が頓挫するわで不憫過ぎる…犯人達の事件簿もそらツッコミ入れるわ -- 名無しさん (2021-04-29 09 30 16) ↑6高遠プロデュースの事件でターゲット複数かつ完殺達成したのって決死行、獄門塾、亡霊校舎で3件じゃなかった?決死行は犯人のターゲットではない明智の殺害に失敗してるけど。 -- 名無しさん (2021-04-29 09 51 33) ↑明智さんも犯人にとっての復讐相手ではないってだけで一応予定のターゲットという括りには入るんじゃない?明智さんをあの理由で殺し損ねたことが一因で鏡のトリックがバレてしまったんだし -- 名無しさん (2021-04-29 09 59 42) ↑揚げ足取ると仮に巌窟王が心臓の右左を間違えなかったとしても「あれ?明智警視は確かに右胸を刺されてたはずなのに何で刺し傷が左胸に???」ってなってトリックの要が鏡なの見抜かれてたろうし、万全を期すなら他の急所狙った方が良かったかも -- 名無しさん (2021-04-29 10 39 42) ↑7でももし死んだとして近宮にタコ殴りされたとしたらどうなんだろう? -- 名無しさん (2021-05-01 18 58 26) タグ荒らししてる人は最悪IPアドレスを頭数字から規制されて二度と書き込みや編集が出来なくなるから止めた方がいいぞ -- 名無しさん (2021-05-09 13 33 11) 高遠はDBのブロリーに犬夜叉の奈落状態だと思う。人気と知名度があるから降ろせない、作品を延命させるために脱獄して逃げ続ける所が。 -- 名無しさん (2021-05-25 06 32 21) 遂にフミにも被害出したか・・・ -- 名無しさん (2021-06-07 16 07 17) ↑2絶チルの兵部京介みたいなもんで、作品の人気を最低限のライン保って延命するための要と化してる状態だな良くも悪くも。この漫画が完結しない限り高遠は悪役としての出番を綺麗に終えることは許されないというある意味不憫な役回り。 -- 名無しさん (2021-06-09 05 39 07) 今さら驚きもしないが、こいつ速読もできるんだな。 -- 名無しさん (2021-06-25 21 14 38) 37歳の事件簿で高遠がまた敵なのは別にいいんだけど、(まだ確定はしてないが)はじめちゃんの旧知の間柄のキャラ達の苦悩の多くが高遠のせいばっかりというのも漫画として味わいが無いっすね -- 名無しさん (2021-06-28 20 36 31) 最後、描きにくいと言われたのは厳密には赤尾一葉 -- 名無しさん (2021-06-28 21 04 29) イトコだったんだ…(;・∀・) -- 名無しさん (2021-07-18 14 26 04) 刑務所では贅沢三昧して自由に脱獄してるんだろうな -- 名無しさん (2021-08-14 12 00 49) 高遠は同じ犯罪者であるルパン三世の様なダークヒーローとして見ていいキャラではないな。今現在も大勢の人間を巧みな話術で傀儡にして地獄に落としてるのだからな。 -- 名無しさん (2021-08-18 07 04 12) ↑それを言うとルパンもまあ高遠ほどじゃないにしろ愉快犯としてチェイスやらを楽しんでる陰で色んな人間(主に通りすがりのモブや警察関係者)に迷惑かけまくってるし、ダークヒーローの定義的にも他人に害を為してるかどうかは関係無いと思う。ヴェノムが公式から「ダークヒーロー」と銘打たれるくらいだし -- 名無しさん (2021-08-18 07 23 55) 高遠の父親って狭山恭二じゃないと思うけどな。オペラ座館の地下にいた人物じゃないの? -- 名無しさん (2021-09-16 02 20 12) 依頼者のミスにやたら厳しいけど、自分もターゲット全員のプロフィールを見れるマネージャーという立場+直前の事件でマーメイド夕海の体重を聞いてるのにも関わらず重しを忘れる大チョンボでバレてるからな -- 名無しさん (2021-10-13 23 40 51) 忘れんぼう説が補強されていく -- 名無しさん (2021-11-25 22 09 31) 「スペック的には勝ち格だが自身のこだわりを最優先するせいで何度も足元をすくわれる悪役」っていう無惨様やヴォルデモートに通ずる所がある -- 名無しさん (2021-12-09 17 42 40) ↑だが、入力ミス申し訳ない。勝ち格でなく「勝ち確」だった。 -- 名無しさん (2021-12-09 17 48 41) 愚かなマリオネットがヘマをしたせいというのは確かだが、そもそもそんな使えない連中をスカウトしたのが高遠の方なわけだから結局は高遠の人事能力にも落ち度はあると思う。だから37歳では育成してから自主性に任せる方針に切り替えたのかもしれないけど。 -- 名無しさん (2021-12-10 10 02 38) ↑良くも悪くも過去をほとんど振り返らない男だし下手すりゃ自分の側から選任した人材であることも忘れてる可能性…一応37歳編では計略の神(ヘルメス)という逸材を見出だした辺り多少は見る目が肥えたのかもな -- 名無しさん (2021-12-17 17 07 29) ↑3確かに恵まれたスペックからのガバぶりという点では無惨様やお辞儀モートに近いんだけど、上司としては、感情的な理由だけで失態も犯してない手下を解体したりアバダケダブラしたりするその二人に比べれば、高遠はまだホワイト上司だと思う。 -- 名無しさん (2022-01-07 16 29 42) ↑失敗時に全責任を転嫁してくる時があるのを除けば高遠は理想の上司やからな。余った財宝を分けてくれるのを約束したり、報連相に応じて打開案をすぐに提示したり。 -- 名無しさん (2022-03-01 12 10 05) 探偵学園の敵と繋がりがあったりするのかねぇ -- 名無しさん (2022-03-12 00 44 05) パチンコ版だと一とレスバしたりじゃんけんで先攻後攻を決めてたりと、完全に遊びだすの草。その上で、きっちり金田一一を地球一周する謎の攻撃で吹き飛ばした挙げ句、自宅の窓に届けるし・・・w -- 名無しさん (2022-03-21 02 30 49) 「トリック犯罪多すぎない?」「なんで探偵の行く先々で犯罪が起きるの?」に対する答えみたいなキャラだな。「そういう風に仕組んでいる奴がいるから」 -- 名無しさん (2022-04-25 12 51 26) 霧島純平と近宮玲子のかけた呪いがグチャグチャに絡んじゃって、犯罪ピエロとして踊るしか無くなってる感はある -- 名無しさん (2022-05-08 06 29 27) 犯人たちの事件簿見る限り翡翠の件は「本当はミスなしで出来るんですがそれだと金田一君が可哀想なので、焦ったフリをしてわざとミスしてあげました」が公式の見解になってるっぽいのがなんだかちょっと -- 名無しさん (2022-05-15 02 20 32) ↑公式さんサイドも「すぐ下の階まで降りるだけなら別に重りなんか持たなくても、落下時の勢いだけで体重3kg差を埋めるには充分じゃね?」って後から思ってそう。しかし何というかH×Hのヒソカの「蟻のニュース見てなかったから参戦しなかっただけ」っていうフォローに通ずる物があるね。 -- 名無しさん (2022-05-15 03 24 10) ↑2まあ犯人達の事件簿は雪夜叉の綾辻さんが一に感謝してるはずなのに「金田一を先に殺せばいいんじゃない?」とか言ったりしてるしパラレルだから。↑ヒソカが何でキメラアントほどの強者に戦いを挑まなかったのかっていうツッコミを作者も気にしてたんだな… -- 名無しさん (2022-05-15 22 22 33) 最初の有森の時点で金田一とも -- 名無しさん (2022-05-16 08 35 48) ↑っと早く出会いたかったと心通わせてるしな。目障りな金田一をねじ伏せたいノリのコメディ改変が本編の舞台裏そのものと思われてる節があるのは作品的に功罪の罪ではあるわな -- 名無しさん (2022-05-16 08 40 48) ↑3そもそも高遠はキンダニに真相暴かれるのを恐れて一度は沼で始末しようとまでしたわけだし本編と矛盾しちゃうんだよね。露西亜館で幽月来夢さんを救えなかった件なんかも変なフォローが入ってしまうんじゃないかと気が気で無かった。 -- 名無しさん (2022-05-24 13 53 26) ↑高遠が一ちゃん(主人公)に普段負けるのは推理漫画だから仕方無いにしても、幽月さんはきっちり守って欲しかったなぁ。まあその後の遺体の目蓋をそっと閉ざしてあげたり、そこから条件付きで推理勝負を始めたりする展開は熱かったけど -- 名無しさん (2022-05-30 20 12 42) ↑実はあの時高遠は考えるまでもなくフロントのキーストッカーは厳重そうに見えるだけと気づいており、その上でキーストッカーのカギを自分が預かることで被害を防ごうと提案していた。次に狙われる可能性が一番高いのは幽月であるのにも関わらず。まさか上辺では首だけになった幽月の瞼を閉じたり、友人を殺した犯人に報いをとか言ってはいたが、幽月が殺されようがそれはそれくらいにしか思っていなかった?いや考えすぎか。いかにあの悪魔のような男とはいえ…。 -- 名無しさん (2022-06-12 15 11 05) またドラマに出演したら、俳優を岩永さんにやって欲しい。不気味な役とか合いそうだし -- 名無しさん (2022-06-15 08 39 37) ロストジャッジメントやってたら、玉木宏のサイコ紳士な感じも高遠っぽく感じた。低音ボイスが合う気がする。 -- 名無しさん (2022-06-20 11 28 16) この人の父親の件は30th作品で言及してほしい -- 名無しさん (2022-08-19 16 08 55) 30周年記念シリーズの事件の高遠を見たが、はじめが来ると知ってたらもっとしっかり計画をたてたのにとか言い、変装までして現場にいて謎が解かれただけでなく背後に自分がいることまで暴露した犯人に死の制裁どころか何もせず去るなど、凶悪犯罪者のくせに随分丸くなったと思った。はじめに連戦連敗で疲れてしまったんだろうか? -- 名無しさん (2023-02-12 11 32 46) ↑だって(犯人のことをよく知る身内とはいえ)一般人のおじいちゃんに早い段階でおおよその真相を見抜かれてた今回は、出てきても佐木辺りに煽られそうだし🥺 -- 名無しさん (2023-02-13 00 28 00) ↑高遠とレスバしてる金田一の後ろから佐木が「そうだそうだ!大体貴方は今回は~」とか援護射撃で煽ってる光景が余裕で脳内再生出来て草。 -- 名無しさん (2023-02-13 14 00 40) ↑その上美雪の友達を嵌めたんだから美雪に軽蔑されてもおかしくない -- 名無しさん (2023-02-14 08 17 40) ↑3き、きっとつむぎの祖父が自首を勧めたりせずに黙認してくれる所まで高遠は計算してたはずだから(震え声)↑まあその部分は別に高遠にとっては何言われようがどうでもいいとは思うけど -- 名無しさん (2023-02-14 09 02 40) ネタバレ内容を項目に追記するのは一週間後じゃないといけないんじゃなかったか?それと追記された文章に関して思ったんだけど、出来ればもうちょっと推敲してまともな文章を書いてもらいたいな。「事件をしている」とか色々と日本語が変だし。 -- 名無しさん (2023-03-01 22 36 25) ↑履歴辿れば分かるが、1ヶ月くらい前にも同じ人が一週間ルール守らずにネタバレ載せてたし、その時に注意を受けても無反応だったから報告掲示板に一応この人のことを伝えておいた方がいいかもしれない -- 名無しさん (2023-03-01 23 21 19) たかとおです(半ギレ) ゼウス! -- 名無しさん (2023-03-22 14 36 18) 彼とコナンのジンは似た者同士 -- 名無しさん (2023-03-22 18 16 26) ↑ジンニキは殺すべきでない人物まで殺したり主人公サイドのキャラの尽力とは関係無い所で汚点残してるからなぁと思ったけど、高遠は高遠で連続殺人のターゲットになると分かってる恩人を不覚にも殺されたり単なる一般老人(犯人の祖父)に真相見抜かれてしまったりみたいな汚点があるからまあ似たようなもんか -- 名無しさん (2023-03-22 19 13 11) ハデスになろうとしなかったのは、別の漫画でキング・ハデスが既にいたからかな?世界観ほぼ一緒だし -- 名無しさん (2023-08-22 14 52 38) ネウロの悪意を定向進化させた新しい血族なんじゃないかと思えてくる。 -- 名無しさん (2023-11-14 06 35 24) キングハデスを名乗るおじいちゃん(孫あり)と対談してほしい -- 名無しさん (2023-12-02 10 24 50) クズに良い人を殺させるとかありえないだろ37歳の高遠 -- 名無しさん (2023-12-15 18 26 37) ロンダー囚人の様に冷凍刑にでもしなきゃいけない奴だと思うわ。脱獄を繰り返し人をそそのかして傀儡にするのだし。 -- 名無しさん (2023-12-25 06 27 18) ↑その場合はヘルズゲートやな -- 名無しさん (2024-03-28 21 33 50) ある意味作中一前向きな漢 -- 名無しさん (2024-04-13 20 50 22) 高遠は37歳では40代半ばのおじさんだよな?一は就職して仕事してるのに、未だに一に勝つまで挑戦し続ける姿勢は無駄に年齢を重ねた子供に成り果てているもんだろ。 -- 名無しさん (2024-04-29 07 07 35) ↑正直高遠のキャラは何やかんやまだ20代の青年だったからこそ多少許容出来た部分も個人的にある🥺 -- 名無しさん (2024-05-01 12 10 17) 名前 コメント
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2003年12月13日(土) 【毛利探偵事務所】朝 台所で料理している蘭。 丁度 小五郎が起きてきた。 小五郎『おはよう』 蘭 『おはよう お父さん』 小五郎は新聞を手に取りながら 台所の方を見た。 すると蘭が作っているのが朝食じゃないことに気づいた。 小五郎『あれ?おめぇ 何作ってんだ?』 蘭 『お弁当作ってるの』 小五郎『あん?今日どっか出かけるのか?』 蘭 『違うわよ。お父さんのお弁当よ。 今日も出かけるんでしょ?』 小五郎『オレの?いいよ そこら辺で食べるからよ』 蘭 『えぇ~ ダメよ せっかく作ったんだから。 ちゃんと持っていってよね』 小五郎『わぁ~たよ。持ってくよ』 そういうと小五郎は新聞を読み始めた。 コナン『おはよぉ』 蘭 『あっ コナンくん おはよう 朝ご飯もう少しで出来るから待っててね』 コナン『うん 僕 顔洗ってくるよ』 そういうとコナンは洗面所に向かった。 蘭はその間にお弁当を完成させ 次に 朝食の準備に取りかかった。 【毛利探偵事務所】昼前 蘭 『あぁー!!』 台所から聞こえて来る蘭の大声。 自室に居たコナンは急いで 駆けつけた。 コナン『どうしたの 蘭ねえちゃん!!』 蘭 『それが・・・お父さんお弁当忘れて行ってるのよ』 コナン『えっ・・・』 コナン【バーロー そんな事で大声だすなよ・・・】 蘭 『どうしよう・・・。やっぱ 届けに行くしかないか』 コナン【・・・待てよ!!】 蘭 『コナンくん お弁当お父さんに届けに行って来るから 留守番お願いするね』 コナン『蘭ねえちゃん 僕が届けに行くよ』 蘭 『えっ でも・・・』 コナン『大丈夫だよ 博士のスケボーで行けばすぐだし』 蘭 『う~ん・・・』 コナン『それに子供の僕が留守番してるより 蘭ねえちゃんが留守番してた方が 良いんじゃない?』 蘭 『・・・そうかな?』 コナン『そうだよ』 蘭 『・・・それもそっか。じゃあ 悪いけど コナンくん 任せるね』 コナン『うん』 少し考えた蘭であったが コナンに任せることにした。 そして コナンに弁当を渡した。 コナン『じゃあ行ってくるね』 蘭 『うん 気をつけてね』 そういうとコナンは事務所の階段を駆け降り すぐさま スケボーに乗って走り出した。 コナン【捜査本部・・・L・・・やっと自分の目で確かめられる・・・】 コナンは警視庁へと向かった。 【警視庁】昼前 外回りから帰って来た 高木の姿があった。 高木『はぁ・・・外回りって疲れるなぁ・・・。 それと言って 大した情報も得られなかったな・・・』 独り言のようにぶつくさと呟く高木の傍ら コナンが警視庁に入って来た コナン【捜査本部・・・どこだ?・・・誰かに聞いたほうが早いな。 誰に・・・あっ・・・高木刑事だ】 コナン『高木刑事ー』 高木 『あれ・・・コナンくん?一体どうしたんだい?』 コナン『小五郎のおじさんに お弁当を届けに来たんだよ』 高木 『そうなんだ』 コナン『それで おじさんがどこに居るか高木刑事知らない?』 高木 『あぁ じゃあ 僕が毛利さんの居る所まで案内するよ』 コナン『うん ありがとう』 コナンと高木は捜査本部へと向かった。 ~捜査本部~ 高木 『ここだよ。コナンくん』 コナン【ここが捜査本部・・・】 高木 『毛利さんが居るはずなんだけど・・・あれ?おかしいな・・・ コナンくん ちょっと待ってて』 コナン『うん』 そう言うと高木は佐藤の席に向かった。 高木『佐藤さん』 佐藤『あっ 高木くん お帰りなさい』 高木『あっ はい・・・あの 毛利さんどこに行ったか知りませんか?』 佐藤『えっ・・・ん~ 見てないわね。』 高木『そうですか』 佐藤『・・・もしかして外回りしてるのかもよ?』 高木『あぁ そうですか』 佐藤『なに?毛利さんに 何か緊急の用事?』 高木『いえ そうじゃないんですけど コナンくんが毛利さんにお弁当を・・・』 佐藤『あら・・・』 そう言われて佐藤は コナンが入り口の所にいるのに気づいた。 高木『どうしましょうか?』 佐藤『ん~・・・私たちでお弁当預かっとく?』 高木『そうですね。それが良いですよね』 コナン【あそこに居るのが夜神総一郎局長か・・・。 ・・・あのパソコンの目の前に居るのが恐らくワタリという人物・・・ そして あのパソコンから話してるのがL・・・】 高木 『コナンくん』 コナン『あっ おじさんは?』 佐藤 『それが 今外に出て行ってるみたいなのよ』 コナン『えー そうなの?』 佐藤 『そうなのよ。だから 私たちが毛利さんの お弁当を預かっておこうと思うんだけど・・・』 コナン【それじゃあ すぐに帰らされちまう・・・ここは・・・】 コナン『ヤダヤダー 僕が直接おじさんにお弁当渡すって 蘭姉ちゃんと約束したんだもん』 高木 『こ コナンくん』 コナン『僕がおじさんに渡したい!!』 高木 『で でもコナンくん 毛利さんが何時に帰ってくるか分からないんだよ・・・ もしかしたら 夕方近くまで帰って来ないかもしれないし・・・』 コナン『じゃあ 少しだけなら待っててもいいでしょ? それで帰って来なかったら 僕帰るからさ』 高木 『弱ったなぁ・・・佐藤さんどうします?』 佐藤 『そうね・・・』 佐藤のことをジッーっと見つめるコナン。 高木 『・・・』 佐藤 『ふぅ・・・分かったわ。居てもいいわ』 高木 『さ 佐藤さん!?』 佐藤 『大丈夫よ。コナンくんなら ちゃんと良い子にして待っててくれるわよ』 高木 『し しかし・・・』 佐藤 『それに今までだって この子がヒントをくれたおかげで 解決した事件があるもの もしかしたら今回もヒントをくれるかもしれないわよ』 高木 『は はぁ・・・』 コナン『わーい』 コナン【よし とりあえず おっちゃんが帰って来るまで居られる・・・】 ワタリ『L・・・ちょっと報告したいことが・・・』 L 『何ですか?』 ワタリ『今 捜査本部に見知らぬ子供が入って来ています。』 L 【子供・・・】 L 『子供・・・ワタリ その子供の方にカメラを』 ワタリ『はい』 そういうとワタリはコナンの方にカメラを向けた。 コナンが高木刑事達と話をしている様がパソコン越しに見える。 L 【・・・子供・・・見たところ 小学生・・・。 高・・・いや 小学校低学年に見える・・・ ・・・・・】 ワタリ『L・・・どうしますか?』 L 『・・・』 L 【・・・・・・風呂敷に包まれた物を持っている・・・ あの大きさ 形からすると・・・弁当・・・。 もうすぐ 昼・・・。 ・・・彼は父親に・・・もしくは誰かに頼まれて 弁当を届けに来た・・・。 そう考えるのが妥当・・・】 ワタリ『L・・・』 L 『あの子供・・・捜査本部の誰かに 忘れ物を届けに来たんでしょう・・・。 手に弁当を持っています・・・。』 ワタリ『・・・』 L 『それに・・・ここの刑事と知り合いのようです・・・ 問題は無いでしょう』 ワタリ『では・・・』 L 『はい 様子見です』 ワタリ『分かりました・・・』 L 【・・・・・しかし・・・あの子供・・・何かひっかかる・・・】 L 『ワタリ』 ワタリ『はい』 L 『あの子供が 何か不審な動きをしたらすぐに教えて下さい』 ワタリ『はい 分かりました』 L 『・・・』 高木 『じゃあ コナンくん 毛利さんが戻ってくるまで そこで 大人しくしてるんだよ』 コナン『うん 分かったよ』 高木はコナンを自分の席の隣に座らせた。 コナンの目の前にはキラ事件の捜査に関する資料がおいてある・・・。 コナン『ここって誰の席なの?』 高木 『あぁ 白鳥刑事の席だよ。でも今 彼 外回りしてるから・・・。 少しの間なら座っても構わないかなってね』 コナン『ふ~ん』 コナン【・・・白鳥刑事の席か】 コナンは横目でチラッと高木の方を見た。 高木は一生懸命 キラ事件の資料をまとめているようだった。 コナンはキラ事件の資料をこっそり手にとって 高木にばれないように読み始めた。 ワタリ『L・・・』 L 『はい』 ワタリ『先ほどの子供が・・・キラ事件の資料を読んでるようです』 L 『・・・』 L 【・・・子供が・・・キラ事件の資料を・・・・・・ ・・・私もあの子供ぐらいの時には・・・ 様々な事件のファイルを見ていたが・・・ それと同じ・・・ いやっ・・・私とあの子供では違う・・・。 ・・・子供 独特の好奇心で資料を見てしまう・・・そうも考えられる・・・ が・・・それも・・・違うような・・・。 あの子供・・・危機迫る・・・ 緊迫したような表情で資料を見ている・・・】 ワタリ『・・・』 L 【・・・キラは警察の情報を網羅出来る人物・・・ つまり・・・捜査本部の人間の身内の可能性もあるということ・・・ あの子供・・・怪しい・・・ まさか・・・本当に・・・】 ワタリ『L・・・』 L 『ワタリ・・・あのこど・・・』 丁度 その時 小五郎が捜査本部に入って来た。 高木 『あっ 毛利さんだ』 コナン【!!やっ やっべー!!】 コナンは見ていた資料を慌てて 白鳥の机の上に戻した。 小五郎『あぁ 疲れた・・・』 高木 『毛利さん』 小五郎『あぁ なんだ?高木?』 高木 『コナンくんがお弁当を届けに来てくれたんですよ』 小五郎『弁当?』 コナン 『あはは・・・蘭姉ちゃんに頼まれて持って来たんだよ』 小五郎『弁当・・・おぉ そう言えば持ってくるの忘れてたな』 高後 『い 今まで気づかなかったんですか?』 小五郎『あぁ 全然気づかなかったな。アッハッハッ!!』 コナン 『あはは・・・』 コナン 【はは・・・こんな調子で キラ捜査大丈夫なのかよ】 小五郎『まぁ なんだ。コナン助かったぞ。ありがとな』 コナン 『う うん』 小五郎とコナンが話す様子をLはジッと パソコン越しに見ていた・・・。 L 【毛利小五郎の・・・子供・・・?】 高木 『じゃあ コナンくん 毛利さんにお弁当も渡したことだし お家に帰ろうか?』 コナン 『えっ・・・』 コナン 【おいおい・・・冗談じゃないぜ。 まだ全然 資料とか読んでないって】 高木 『さぁ コナンくん』 コナン 『僕 まだ・・・ここに』 小五郎『おい コナン。ここはお前の遊び場じゃないんだ』 コナン 『でも・・・』 小五郎『家に帰るんだ』 コナン 『・・・は~い』 コナン 【ちぇ・・・せっかく新しい情報が手に入りそうだったのに・・・】 コナンはしぶしぶ警視庁を後にした。 小五郎『ふぅ・・・やれやれだぜ』 コナンが捜査本部から出て行くのを見届けると 小五郎は自分の席に座った。 【グゥ~】・・・小五郎の腹の音が鳴った。 小五郎『・・・そう言えば腹減ったな』 そう言うと小五郎はコナンが持ってきた弁当を取り出した。 小五郎『蘭が作った弁当か・・・久々だな』 小五郎はしみじみと言った。 そして なぜか少し涙が目に溜まってしまった。 小五郎『あっ・・・何だ。目にゴミが・・・。』 そう言うと 小五郎は目の涙を拭った。 そして 弁当を食べることにした。 小五郎『よし 有り難く頂くか!!』 小五郎は弁当の蓋を開けた。 【パカッ】 小五郎『な・・・なんだこりゃ!?』 弁当の中身はグチャグチャになっていた。 コナンがスケボーを猛ダッシュで飛ばしたせいであろう・・・ そのせいで弁当がシェイクされていたのだ。 小五郎『あ あのガキィー!!』 手をグーにして怒りに震える小五郎であった。 小五郎『こんな弁当が食えるか!!』 そうは言ったものの しっかりと蘭の作った弁当をたいらげる小五郎であった。 小五郎『ケッ・・・』 その様子を見ていたL・・・ L 【・・・毛利小五郎・・・確か娘しかいないと思ったが・・・ ・・・調べ直して見る必要があるな・・・ あの子供についても・・・】 【Lの部屋】夜 シーンと静まり返った部屋の中で 資料を見ているL・・・ L【毛利 小五郎・・・年齢37歳・・・。 妻 妃 英理・娘 毛利 蘭 の3人家族・・・。 元警視庁捜査一課刑事・・・。 現在は毛利探偵事務所の探偵・・・。 大学時代は柔道部に所属・・・。 現在 妻の 妃英理とは別居中・・・。 ・・・・・・・・・・。 毛利 蘭・・・帝丹高校に通う高校2年生・・・。 空手部に所属・・・。 都大会で優勝の経験有り・・・。】 L『・・・』 L【・・・直 江戸川コナンという少年が 現在 在宅中・・・。 両親が海外出張をしているため 毛利宅で預かっている・・・。】 L『江戸川・・・コナン・・・』 Lは続けて資料を読み始めた・・・。 L【江戸川 コナン・・・帝丹小学校に通う小学1年生・・・。 少年探偵団という組織を結成している・・・。 小学生5人組で結成されており 警察への関与がある・・・。 ・・・また 少年探偵団によって 解決した事件は数多くある・・・】 L『・・・殺人事件まで・・・解決している・・・』 L【なるほど・・・それで・・・ 警察と関わりが・・・ ・・・あの少年・・・】 Lは手に持った資料を床におくと 再び考え始めた・・・。 L【毛利小五郎・・・探偵・・・。 ・・・・・毛利小五郎・・・ここ1週間・・・ 彼のしてきた仕事を見て来たが ・・・今ひとつだ・・・。 関東で一番功績・・・ 信頼をおける探偵と聞いていたが・・・ そうは思えない・・・。 しかし・・・殺人事件の解決率は100%に近い・・・。 確かに・・・毛利小五郎が・・・ 今まで関わって来た事件の資料を見ると・・・ 鋭い洞察力・観察力・そして推理力で 犯人逮捕に結び付けている・・・。 ・・・・・・・・・・。 ・・・そういえば・・・ 毛利小五郎が探偵として有名になる少し前に・・・ 工藤新一・・・という高校生が関東で活躍していたと聞く・・・。 現在 彼は・・・難事件を追って・・・海外を飛び回っていると聞いたが・・・。 ・・・確か彼も 毛利 蘭と同じ・・・帝丹高校・・・。 ・・・・・・・・・・・・。 まてよ・・・・・毛利小五郎が探偵として有名になったのは・・・ 工藤新一がいなくなってから・・・・・・・。 そして・・・その時から・・・ 江戸川コナンが毛利宅に預けられている・・・・・。 江戸川コナン・・・少年探偵団・・・探偵・・・ 私と同じ・・・探偵・・・。 そして・・・・・・・工藤新一も探偵・・・・・ 工藤新一・・・・・江戸川コナン・・・・・】
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作品紹介【名探偵コナン】 wikipedia 原作把握に必要なもの ジャンル 注釈 漫画(本編) 82巻+連載中 アニメ 18年以上+特番 アニメ(劇場版) 17作放映 名前 コメント
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ルパン三世vs名探偵コナン